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定期預金と個人向け国債を考える話

定期預金と個人向け国債(題)

定期預金編

定期預金とは

定期預金とは、預けると一定期間引き出すことができない預金のことです。満期日まで引き出せませんが、その分、普通預金より金利が高くなる仕組みです。

定期預金の金利のタイプと期間

金利には「固定金利型」と「変動金利型」の2つのタイプがあります。金利が満期日まで固定されるものと、6ヶ月ごとに金利が見直され変動するものです。預け入れる期間も1ヶ月から10年と幅広く選択肢があります。

中途解約はいつでも可能ですが、その場合、本来受け取るはずの利子の利率が下げられてしまうペナルティーがあります。

定期預金の金利

金利は一概には言えませんが、普通預金の金利は0.001%程度、定期預金は期間によっても変わってきますが、いわゆるメガバンクであれば0.01%程度と低い水準です。さりとて、あくまで傾向の話ですので、そこはご留意ください。

ネット銀行や地方銀行では高い金利の場合もあります。定期預金でも普通預金でも、メガバンクと言われるような金融機関は金利が低い傾向にあり、ネット銀行などは金利が高い傾向にあります。

個人向け国債編

まず通常の国債とは

国債とは、端的に言えば国が発行する債券のことです。国が資金調達のために借金をした時に借用証書(有価証券)を発行し、利子や元本の支払いを行う債券ということです。

債権が発行されると言っても、ペーパーレス化されており、実際に保管する必要はありません。券面はありませんが電子上に記録されています。利子は半年に一回、原則として元本は償還日(満期)に返ってきます。

日本国が発行するという信用があることから、最も安全な金融商品ということもでき、また債権市場から債権を現金化することもできるため流動性という意味においても優秀です。主に日本銀行や民間の銀行、生保、年金などの国内金融機関が購入しています。

債権市場において償還日前に現金化するなど、売買が行われているということは相場が変化するということであり、状況によっては元本割れの危険もあります(個人向け国債は元本割れの心配はありません)。そして、通常の国債は基本的に個人が購入することはできません。

そこで登場するのが個人向け国債というわけです。

個人向け国債の金利のタイプと期間

個人向け国債は、大きく分けて2つのタイプに分けることができます。
固定された利子が支払われる「固定金利型」と、変動する利子が支払われる「変動金利型」です。半年ごとに年2回の利子が支払われます。

国債を個人向けに購入しやすくしたものが、個人向け国債です。
個人向け国債には3種類の選択肢があります。
・「固定金利型3年満期」
・「固定金利型5年満期」
・「変動金利型10年満期」
の3つがあり、1万円から購入することができます。

固定金利型とは文字通り金利が3年または5年間一定であるということです。一方変動金利型では、長期金利に合わせて個人向け国債の金利も変動します。半年ごとに金利が見直されるため、固定金利型と違い金利が下がることもありますが、変動しても金利の下限は0.05%と決まっているため、それを下回ることはありません。

国債の購入

国債は「銀行窓口」「証券窓口」「ネット証券」などで購入が可能です。ネット証券に関しては、個人向け国債を取り扱っていない会社もありますので、確認が必要です。

国債の注意点

注意点として、個人向け国債は換金をしようにも、最初の1年間は原則として換金することができません。発行から1年が経過すれば中途換金が可能になりますが、その際には、「直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685」が差し引かれた金額になります。

例えば、満期を迎えていない3年目に中途換金する必要がある場合は、直前2回分の金利分を差し引かれた金額が換金されます。1年目は直前の金利が存在していないため、解約することはできないようになっているわけです。

ただし、1年未満に口座名義人が死亡した場合や、災害救助法の定期用対象となるような大規模自然災害によって被害を受けた場合には、中途換金が可能です。
その際には経過利子相当額(利子の日割り額)が差し引かれることになります。
(購入時に、初回の利子の調整額を払い込んでいる場合は、経過利子相当額から初回の利子の調整額(税引前)相当額が差し引かれます)
この場合のみ、元本割れをする可能性があります。

国債は安全なのか

さて、ここで問題になってくるのは、国債は危険なのでは?という漠然とした不安です。結論から先に述べますが、国債は限りなく安全な資産になり得ます。なぜなら、国が破綻して、基本的に銀行は元気に営業という構図は考えにくいからです。

世の中には銀行安全神話があり、それを間違っているというつもりはありません。銀行には万が一破綻した場合、1000万円までの預金は補償されるペイオフ(預金保護)がありますし、安全という感覚を持つのは自然なことです。ただ、国が破綻すればそもそも銀行もそれどころではない状態に陥ってしまいます。

ゆえに、日本国の保証のある国債の安全性は非常に高いということが言えるのです。

日本の経済は破綻する?

では次に、日本の経済は破綻するのでは?という問題に取り掛かりましょう。

日本は1000兆円以上の借金があり、破綻してしまうのではと取り沙汰されたこともありますし、事実日本に借金はあります。

ただし、同時に金融資産も保有しています。国の所有する土地などの資産もありますし、最終的に債務を返済する円がない場合でも、新たに円を刷り発行すれば返済は可能です。

したがって、日本はそう簡単には破綻しないと考えるべきではないでしょうか。良い状態でないのは確かかもしれませんが、借金の部分だけにフォーカスされた情報は、大きな誤解を与えるものであり、フェアではないとも言えるかもしれません。冷静な判断力が必要ですね。

どちらが良いのか

定期預金と国債の違い

銀行の定期預金も国債も、基本的には満期まで資産を出さないことが前提の仕組みです(両者とも途中で解約することは可能です)。二つともシステムとしては似ています。違いは以下の通りです。

・定期預金は民間金融機関の金融商品。個人向け国債は国が保証する金融商品。
・定期預金はいつでも解約が可能(中途解約した場合は利率が下がります)だが、国債は原則として1年間は中途換金ができない。
・定期預金はいつでも契約可能であるのに対して、国債は発行される時期が決まっている。

リスクを取りたくない資産を活用する

購入した国債分の資産は1年間換金ができないデメリットはありますが、国が発行するという保証があり、原則として元本割れの心配はなく、利率も銀行の普通預金などよりは、高い水準にあります。

ですので、使う予定のない、リスクを取りたくない安全資産であれば、先ほど述べた1年間換金できないこともデメリットにはなり得ないため、資産を銀行にただ寝かしているだけであれば国債は選択肢として検討の余地があるはずです。例えば、1000万円以上(ペイオフ対象以上の金額)の預金を銀行で寝かせている場合の国債の購入は、リスクを減らすことにも繋がります。

ちなみに金融機関で個人向け国債の講座を開設している場合、その金融機関が破綻したとしても、国債の権利は保護されているため、国は責任を持って元本や利子の支払いを行います。

一方定期預金も、利率の高いネット銀行など、選択次第では個人向け国債よりも高い利率での運用が可能になっています。とどのつまり、どちらが良いのかはご自身次第になってくるわけですが、普通預金に資産を寝かせるぐらいであれば、定期預金、または個人向け国債での資産運用を考えてみるのも良いかもしれません。

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