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Silver Nullf MoviesReview

アンブレイカブル

Summary

列車イースト・レイル177号はフィラデルフィアに向かう道中脱線事故を起こす。
デヴィッド・ダンはその列車事故で唯一の生存者になった、それも無傷で・・・。
亡くなった乗客の追悼ミサに出席した帰り、車のフロントガラスに手紙が挟まっていた。
「あなたは今までの人生で何日病気になりましたか?」
それを見たダンは自分がいつ病気になったかを思い出すことができなかった。
ダンは手紙に書かれていた「リミテッド・エディション」という画廊に足を運んだ。

Suspense

Review

2000年制作のSFサスペンス映画
監督:M・ナイト・シャマラン
脚本:M・ナイト・シャマラン
製作:バリー・メンデル

朝起きると漠然と「悲しい」おじさん、答えを得る
派手じゃないヒーローもの、と言うと聞こえが悪すぎるかもしれないけども。
ヒーローとサスペンスが握手してみた映画

2016年に続編の「スプリッド」が。
ただ別個で観ても問題ないようには作られてるとは思います、一応は・・・。
と言っても。
「アンブレイカブル」を観てからの「スプリット」が一番である事は間違い無いです

以下ネタバレにご注意下さい。

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ストーリー(長いので注意!!)

  • 流れ
  • 列車イースト・レイル177号はフィラデルフィアに向かう道中脱線事故を起こす。
    デヴィッド・ダンはその列車事故で唯一の生存者になった、それも無傷で・・・。

    亡くなった乗客の追悼ミサに出席した帰り、車のフロントガラスに手紙が挟まっていた。
    「リミテッド・エディション」「あなたは今までの人生で何日病気になりましたか?」と書かれていた。
    気になったダンは職場で自分が病気で休んだのは何日かを調べてもらうと、5年間で病欠は0だった。
    関係のうまくいっていない妻オードリーにも聞いてみたが、オードリーにもダンが病気になった記憶はなかった。

    骨形成不全症という骨の密度が非常に低く折れやすい先天的な疾患を抱えるイライジャは幼少期母親にプレゼントされたヒーローコミックに強く影響を受けた。
    「リミテッド・エディション」というヒーローのイラストを集めた画廊を営んでいた。

    ダンは手紙に書かれていたリミテッド・エディションに息子と足を運んだ。
    イライジャは今までの病気の有無を尋ね、怪我をしたことがあるかを尋ねた。
    ダンは昔交通事故に遭いフットボールをやめたという過去があると息子が話した。
    ダンは手紙の意味を教えてくれと話すと、イライジャはある仮説を話し出した。
    骨形成不全症の自分が「ある一方の端」の存在とすると、その対極の人間もいるはずだと、決して病気や怪我などをしない人間が。
    昨今この街では「飛行機の墜落事故」「ホテルの火災」という大惨事が起きていた。
    イライジャはニュースがある言葉を伝えるのを待っていた。
    そして「列車の脱線事故」
    ついにある言葉を聞くことになる「生存者はただ一人、その男性は奇跡的に無傷」
    列車事故を無傷で唯一生き残ったダンにヒーローの可能性を感じたイライジャは手紙を送ったのだった。
    ダンはイライジャの話を聞き、詐欺師まがいな人物だと判断した。
    毎朝起きると何故か「悲しみ」を感じていたダンは、手紙をもらい希望を感じる朝を迎えた、手紙の主がその答えをくれるのではないかと期待していたのだ。
    がっかりしたダンは息子を連れて帰って行った。

    警備の仕事をしていたダンのところへイライジャがやってくる。
    イライジャは数ある職種の中から人を守る仕事を選んだダンを興味深いと話した。
    ダンは、怪しい人物を見つけ入場前にボディチェックをするように同僚に言った。
    ボディチェックをしていることを見た怪しい男は踵を返し去って行った。
    なぜわかったのかとイライジャが問うと、ダンには危険人物を察知できる能力があり、武器を持っているイメージが見えていた。
    コミックのヒーロー達も能力を持っているとイライジャは話した。
    ダンは仕事に戻り、イライジャが車に戻ると、踵を返した怪しい男を見つけあとを追った。

    イライジャはダンの見たイメージの武器を所持しているかを確認したかったが、骨形成不全症の彼は追いつけず、地下鉄の階段で足を踏み外し転げ落ちた。
    痛みに叫ぶイライジャ、目の前には去っていく男、イライジャは男の腰にダンのイメージ通りの銃があるのを見た。

    一方ダンは仕事から自宅に戻り、息子ジョセフとベンチプレスを試してみる。
    113キロ、122キロ、そして160キロをあげ、ダンもジョセフも驚愕する。

    イライジャは14カ所の骨折で車椅子生活を余儀なくされる。
    子供達は私を「ミスター・ガラス」と呼ぶと呟いた。

    理学療法士であるダンの妻オードリーの元でリハビリを受けるイライジャ。
    イライジャはリハビリは二の次でオードリーの過去を聞く。
    大学のスター選手だったダンの車に乗って事故に遭い、ダンはフットボールを断念した。
    事故が起きていなければ結婚はしなかっただろうと語るオードリー。
    フットボールを暴力的だと考えているオードリーは、ダンがフットボールを辞めていなければ結婚はしてなかったと話した。
    今やダンをヒーローだと確信しているイライジャは、オードリーにダンに関する自分の考えを話すも、オードリーには「心を病んだ可哀想な人」と判断される。

    ジョセフが怪我をしたと学校に呼び出されたダンは、ダンが通っていた頃からいる先生に、ダン自身も忘れていたプールでの出来事を聞く。
    ダンはプールで溺れて死にかけ入院していたことを教えられた。
    ジョセフはダンのように強いと思いいじめられてる子を助けようとしたが、パパのように強くないと悲しんだ。
    ダンは自分もジョセフと同じ普通の人間だと話したが、父親が普通の人間ではないと確信しているジョセフにとって、ダンが自分を特別だと認めない事に納得がいかなかった。

    自宅でオードリーがイライジャに会ったことを話していると、後ろには銃を持ったジョセフがいた。
    ジョセフはダンを撃って父親が不死身な人間であることを証明すると銃を構えた。
    プールで溺れて死にかけた話をするもジョセフは断固として譲らない。
    ダンは方針を変え、撃てば弾は跳ね返るかもしれないが、撃ったらこの家を出て行くと話し、ジョセフは父親を撃つことを断念する。

    イライジャに会いに行くダン。
    イライジャは骨折の原因の怪しい男が、ダンのイメージ通りの銃を持っていたことを話し、フットボール生命を絶った交通事故も実は怪我をしたフリをしていたのではと尋ねた。
    全てはオードリーのために。
    ダンが感じる「毎朝の目覚めの時の悲しさ」は自分のすべきことしてないからだと話した。
    ダンは人生をかき乱すなと話し、溺れて肺炎になったことがあると教えた、自分はヒーローではないと。
    二度と姿を見たくないと言いダンは帰った。

    コミックショップに呆然と居座るイライジャだったが、コミックを見てヒーローには弱点がつきものだと気付く。
    一方、ダンとオードリーは関係をやり直そうとデートに出かけていた。
    オードリーはなぜ自分やジョセフと距離を置くのかを尋ねる、「何かが違うような気がしている」と答えた。
    自宅に帰ると留守電にイライジャから伝言が。
    ヒーローにも弱点はある、君の唯一の弱点は水なのだと。

    ダンはイライジャに連絡をして、怪我をしたことはないと真実を話し、僕は何をすれば?と尋ねた。
    イライジャは人がいるところに行き人を救えと答えた。

    人のいるところへと行きダンは、すれ違う人のイメージを見る。
    男が誰かを襲っているイメージが見えた。
    ダンは尾行を開始し、家に入るとイメージで襲われていた男性が死亡しており、その男性の家族が監禁されていた。
    不意を突かれプールに落とされてしまうも、監禁されていた家族に助けられプールから這い上がったダンは男を倒した。

    翌日ジョセフに新聞を見せるダン。
    そこには「正体不明のヒーロー子供達2人を救う」と見出しがあった。
    ジェセフがダンを見ると、ダンは小さく頷き「お前は正しかった」とオードリーに聞こえないように言った。

    イライジャの展覧会に来たダン。
    イライジャは今朝目覚めた時に「悲しみ」を感じたか?と尋ね、「いや」と答えるダン。
    それを聞いたイライジャはダンに握手を求めた。
    握手をすると、ダンにはイメージが見えた、「飛行機の墜落」「ホテルの火災」そして「列車の脱線」すべての現場にいるイライジャの姿だった。
    この大惨事を引き起こした犯人はイライジャだった。
    すべてはヒーローを見つけるために。
    イライジャは自分の存在理由を探していた、自分が骨形成不全症なのにも意味があると、そして多くの人間を犠牲にしてダンを見つけたのだった。

    その後。
    ダンの通報によって警察は3大テロの物的証拠を発見した。
    イライジャ・プライスは重度精神障害者施設にいる。
    おしまい。

以下感想

  • なんやかんや
  • ほぼほぼ無敵の男ダンがヒーローになるまで
    なんだけども・・・。
    導いてくれた人イライジャは、ダンというヒーローを見つけるために数多くの人々を犠牲にしていた、というお話。
    シリアスに描かれたヒーロー・・・て言うの?
    アメリカン・コミックに本来あるシリアスな要素を抽出してる作品というのか。

    ヒーローが悪を倒すという話というよりは、自分の存在の答えを欲してる2人の男の話
    「何かが違う」と感じてるダン、起きると「悲しい」と感じてるダン。
    わかるよ、わかる、うんうん
    自分が何をすべきかをイライジャに導かれるダン。
    んでもって、イライジャはダンを導くことで、自身が答えを得ることに繋がっている。
    あちらを立てればこちらが立たず
    ヒーローを育てた博士が黒幕だったみたいな・・・作中でもコミックは重要な要素で、作品全体で見た時もコミックだったっ。
    「映画という枠でのスーパーヒーロー物=派手さ(アクション含め)」という路線では全くなく。
    「飛行機の墜落」「ホテルの火災」「列車の脱線」
    本来この3つのシーンはあって然るべしなんて思うところなんだけども。
    最初の2つに関しては基本話だけで、ダンが遭遇してしまう脱線事故シーンも極力省かれてる印象、そこじゃあないんだよという事で。
    映画でのアクションを感じないヒーロー物の斬新さは新鮮で、個人的には楽しませてもらえました。

  • というわけで
  • M・ナイト・シャマラン監督の世界観
    「シックス・センス」とか「アンブレイカブル」とか「サイン」とか。
    存在することには意味があるスタイルと、独特の全体的な静けさ
    これが・・・好きなんだよなぁ。

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