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Silver Nullf MoviesReview

トライアングル

Summary

ジェスは友人のヨットでクルージングに出かけるのだが、嵐でヨットが転覆してしまう。
そこへ定期船が通りかかり、一同は助かったと安堵し乗り込むのだが、その船にはなぜか人が乗っていなかった・・・。

Thriller

Review

2009年制作のスリラー映画PG12指定作品
監督:クリストファー・スミス
脚本:クリストファー・スミス

ループの世界へようこそ。
抜け出せるのか、この世界から、みたいな観点から見る映画ではないかなと個人的には思ったりします。

以下ネタバレにご注意下さい。

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ループのまとめ

  • まとめのループ
  • ループの世界
    ジェスはヨットハーバーへ向かい、いざクルージングへとなったはいいものの、嵐で船が転覆してしまう。
    しかし偶然にも通りがかった定期船に乗り込む事ができたのだった。

    全員を殺して脱出しようとする「悪ジェス」
    全員を船から降ろして脱出しようとする「善ジェス」
    定期船に乗ったところの「新ジェス」
    この3人のジェスが定期船には存在する。

    [一巡目]
    悪ジェスが船に乗ってきた人間を殺そうとする。
    善ジェスはみんなを助けようと走り回る。
    新ジェスは殺そうとする悪ジェスを海に落とす。
    そして新たなジェス達がヨットからやってくる。

    [二巡目]
    闇堕ちした善ジェスが悪ジェスに成り代わる。
    新ジェスは仲間を船から降ろして脱出しようと考えて善ジェスに成り代わる。
    ヨットからやってきた新たなジェスはもちろん新ジェスに。
    と繰り上がり同じ事が起こる。

    [三巡目]
    そしてこの映画の視点のジェスは「新ジェス」「善ジェス」を経て「悪ジェス」となり、過去の悪ジェスと同じように全員を殺そうとするが、同じように新ジェスに追い詰められて海に落ちる。

    浜辺に打ち上げられて息子の元へ帰ると、そこには罵声を浴びせる自分がいた。
    ジェスは罵声をあげるジェスを殺し、その死体を車に積んで息子と出発するが、事故を起こし息子と共に死亡する。
    そしてジェスはヨットハーバーへ。
    最初に戻る。

    つまり

    1. ジェスはヨットハーバーへ向かう→
    2. いざクルージング!!→
    3. ヨット転覆→
    4. 定期船出現→
    5. 定期船一巡目「新ジェス」→
    6. 定期船二巡目「善ジェス」→
    7. 定期船三巡目「悪ジェス」→
    8. 海に落ちて浜辺に流れ着き自宅へ→
    9. 自宅で罵声をあげる自分を殺して息子と車で出発→
    10. 事故に遭って2人は死亡→

    1に戻る

以下感想

  • なんやかんや
  • 最後は始まりに戻るループ&ループ構成
    最初から最後までループの世界。
    「殺そうとするジェス」「生かそうとするジェス」「やって来るジェス」のトライアングルかな
    定期船で起こるループから抜け出そうとする話、に見せながら実は全体がひとつのループだったのだ!!という、永遠のループという報いを受けてる話。
    とどのつまり、抜け出す事を終着点にしてるような映画とは別物なんじゃないかなと。

    理不尽にループする世界に放り込まれた・・・わけじゃなく(多分)。
    何事にも理由はあるでしょうという事で。
    罪から逃避する女に課せられた業の話?
    なのかなという印象でして。

    定期船の名前は「アイオロス」で。
    風の神アイオロスは「死神を騙してこの世に居座った」ため、「岩を山に押し上げる苦行を永遠に繰り返した」だそうで。
    死神を騙してる=はい君、ループ行き
    タクシーの運転手が乗せようかと尋ねたとき、死んでしまったジェスは人生を続ける選択をする、この世に居座ろうとする。
    (デデーン)ジェスーアウトォー
    罪から逃げる事の報いに見えるのは、ジェスが終始自分の行為に対して逃避してるように見えるから
    息子に対しての暴力なんかに、結局あれは自分じゃないという結論に達してるわけでして・・・。
    そんな逃避行中の彼女に与えられた、現在進行形の永遠にループを繰り返す報い
    という事なのかなと思ったんですけど。

    ループしてるのは彼女の選択の結果で、彼女が毎回タクシーに乗るという選択をする事で事実から逃避しているからなのではないだろうか。
    つまり。
    実はジェスが罪やら事実やらと向き合えばループから抜け出せる
    のかもしれない・・・のかもしれない。
    どこに行くのかは知らんけども。

    ・・・というかそもそもの前提がトンチンカンな可能性(えへへ)。

  • というわけで
  • 説明過多ではないという事
    語るところと語らないところのバランスが良き作品
    大量の死体、大量の鳥さん、みたいに視覚的に「その世界」の継続を示していて。
    説明的ではなく、かつ非常にわかりやすい表現
    そういう見せ方が素敵な映画でもあるかなと。

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