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Silver Nullf MoviesReview

THE WAVE ウェイヴ

Summary

高校教師のベンガーは独裁についての授業を受け持つことになった。
生徒たちはこの時代に独裁なんてあり得ないと話す。
そこでベンガーは擬似的に独裁を教室内で作ろうと考えた、民主的にベンガーを指導者と決めそしてルールを設けた。
生徒たちはその一体感に魅せられていき、次第に暴走していく・・・。

Suspense

Review

2008年制作のサスペンス映画PG12作品
監督:デニス・ガンゼル
脚本:デニス・ガンゼル
原作:モートン・ルー
1969年にとあるアメリカの教師が生徒たちにナチスドイツの仕組みを教えるために行った一種のゲームに端を発して暴走してしまう生徒たちという実話を基に製作された作品。
ドイツ映画というわけで、ヒトラーという存在が身近である彼らドイツの方々にはより鮮烈だったのではないでしょうかね。

展開が早いなと感じるんですよね、こんなに一体感生まれるかねと。
しかしこれは実話を基にしているというところがあって1969年に実際にあった時も加速度的に増えていって1週間も立たないうちに学校全体を飲み込んだという話で、おそらくそこらへんを忠実に製作しているということでして。
事実は小説より奇なりということなのか、時代背景も違うのでね、一概には言えない気がしますが。

以下ネタバレにご注意下さい。

以下感想

  • おさらい
  • 独裁国家シュミレーションを開始すると、生徒たちはその一体感に魅せられて暴走していき、ベンガー先生は止められたにもかかわらず、その指導者としての立場が気持ち良くなっていて、止めるべき段階を超えてしまう。
    ベンガーが止めようと決意して、みんなのマインドコントロール状態を解くが、ティムという生徒だけは狂信的にこの独裁を信じておりウェイヴがなくなることを知り銃を振り回し最後は自殺してしまう。
    ベンガーは連行されていく。
  • 5日間というハードスケジュール
  • ホームページが即立ち上がるとかステッカーがすぐできるとかそんなことは個人的にはどうでもよくて、ここは映画という都合の範疇として、ね。

    ただ問題なのは彼らの心理の変化が速すぎるような気がするというところで、ただし序盤から基本的に非行少年少女のような描き方をすることで、ウェイヴが立ち上がったのち犯罪行為に走る展開の速さを緩和しているということは言えると思います。

    客観的に見ているとこんなことになるかぁ?
    となるんですけど、ウェイヴという団体を作ってルールを決めて一致団結する感覚っていうのは間違いなく新鮮で自分が大きくなったような気になってしまうのかもしれない。
    何と言っても設立の当初というか終盤まで思想なんかが一切ないというところで、簡単なルールの積み重ねが一体感を生んでいっているだけなので。
    生徒にとってはマイナス要素がないように見える
    そしてこの一体感が視野を狭めていくと、若いしね。
    こう考えると確かにまああり得ちゃうのかなと感じますね。

    実際は初期の段階でこの授業から抜ける生徒はもっといるような気がしますけどね。
    私なら即無政府主義にいってるね!!・・・こう思ってる私が一番危ないのかもしれない・・・。

    でもさすがに生徒たちに一体感がありすぎるというのか、ウェイヴ内での権力闘争が始まりそうなもんですが、軋轢みたいなものの表現はこの映画の趣旨という部分からずれているということでしょうかね。

  • といわけで
  • ウェイヴの敬礼・・・それ黒歴史だからね・・・震えて待て!!
    劣等感を抱えた教師の決断の遅れが招いた結末でしたけど、結果的にはティムのみが本当の意味での独裁の中にいた、自分で独裁の中に入っていったというのか。
    ティムはヒトラーの側近たちの特徴を被せてるような存在でしたけど。
    ベンガーに執着したのはティムのみで、初めての居場所とそして自分を導いてくれてる存在であるという、もうすでに最終段階入ってない?それ
    というほどの狂信ぶりでしたが、ここが実は一番の違和感とも言えるし、しかしティムの存在が独裁というものの怖さを表しているとも言える。

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