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Silver Nullf MoviesReview

ユージュアル・サスペクツ

Summary

密輸船の爆発炎上事件が起こり、そこから多数の死者が発見される、事件の生き残りであるヴァーバル・キントが、事の真相を語るのだが。

Mystery

Review

1995年制作のサスペンス・ミステリー映画
監督:ブライアン・シンガー
脚本:クリストファー・マッカリー

細部に宿ってますよ
細かな描写の積み重ねがこの作品の魅力だと個人的には思うところでして。
初見ならばなるほどーほえーと。
2回見るならまた違った見方ができる映画。

以下ネタバレにご注意下さい。

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ストーリー

  • はじめに
  • 船上でキートンがカイザー・ソゼに殺されるシーンから始まる。
    船は爆発してしまい、生き残りであるキートンの仲間のキントが刑事に事の経緯を語るという展開。
    キントは左半身に麻痺がある男で、ほぼ彼の回想で構成されている。
    発端は6週間前のニューヨーク。
    銃が積んであるトラックがハイジャックされる事件があった。
    その容疑者として、キートン、マクマナス、ホックニー、フェンスター、キントの五人が連行されたことから始まる。
    以下キント談
    1. 五人組結成
    2. 警察のでっち上げにより筋金入りの犯罪者達が集められ、留置場でマクマナスはある仕事の提案をするが、足を洗っていたキートンだけはその話に乗らなかった。
      全員釈放されるも、計画の実行にはキートンが必要だったため、キントが説得に行き今回だけという約束でキートンは協力することに。
    3. 汚職警官と密輸業者
    4. ニューヨークの特別なタクシーサービス、汚職警官が密輸業者から金を受け取りパトカーで護衛につく、という裏のお仕事が横行しており、これを襲う計画。
      この密輸業者から奪った宝石をレッドフットに引き渡す。
    5. 宝石強奪計画
    6. レッドフットから持ちかけられたテキサスの宝石屋から宝石と現金を強奪する仕事。
      全員殺して奪うことに成功したが、実際そこにはヘロインしかなかった。
      レッドフットに詰め寄るも、コバヤシから頼まれて持ちかけた話であることを教えられ、コバヤシという人物に会うことに。
    7. コバヤシ
    8. コバヤシはカイザー・ソゼと言われるまことしやかに囁やかれている謎の闇社会の存在の使いで、宝石強奪計画で殺した人物はカイザーソゼの商売敵であり、五人が出会うように手配したのもカイザー・ソゼの計画であると話した。

      実は五人はそれぞれ過去にカイザー・ソゼの何かしらを盗んでいるらしく、五人はカイザー・ソゼのブツだとは知らずに盗んだため生きていられるのだと教えられる。
      (ちなみに五人が出会うきっかけとなった事件の犯人はホックニーだった)
      ソゼの商売敵の取引を阻止してくれればチャラにしてくれるという話だった。

      キートンはカイザーソゼはコバヤシが考えた架空の人物だと考えた。

    9. フェンスター
    10. フェンスターがカイザー・ソゼを恐れて金を持って逃げ出す。
      しかしコバヤシから連絡が入り、そこへ向かうとフェンスターは殺されていた。
      キートン達はコバヤシを殺すことにする。
    11. コバヤシ殺害計画
    12. コバヤシを殺そうとするも、それぞれ大事な人が人質に取られていることを教えられ、コバヤシを殺すことを断念し、密輸船襲撃計画を実行することにする。
    13. 密輸船
    14. 商売敵のヤクの取引を阻止するという話であったが、襲撃には成功するも、そこにヤクは存在していなかったため、引き上げることに。
      マクマナスとホックニーは何者かに殺される。
      キントは左半身が不自由なため、遠目から状況を伺っていると、カイザー・ソゼらしき人物が現れ、キートンは射殺され、そして船は炎に包まれた。
  • 現在に戻りまして
  • 刑事のクイヤンはキントの話を聞き終わると、キートンが全て仕組んだことであり、彼は生きているんだと持論を展開した。
    キントは信じようとはしなかったが、キートンがカイザー・ソゼであり、キントの証言で自分を死んだことにしようとした策略だとクイヤンは力説した。
    キントはショックを受け、保護する代わりに証言させようとするクイヤンに密告屋じゃないと言い、キントは警察署を後にした。

    キントがその場を後にし、クイヤンは満足げにコーヒーをすすったのだが。
    クイヤンはあることに気づき手に持ったコーヒーカップを落とした。
    割れたカップの裏には「コバヤシ」の文字、そのほかのキントが話した単語が部屋のいたるところにあった。
    クイヤンはキントを追いかけたが、時すでに遅し。
    キントは動かないはずの左半身を悠々と動かし、そして消えていった。

以下感想

  • 細部に宿る
  • フェンスターが逃げ出す事の伏線として、彼は危険を感じると後ろに下がるという描写をところどころに加えていて、ここ自体が何か重要というわけではないけども、この細かい感じが、ねえ、いいじゃありませんか。

    そしてキントが色々教えてくれる細かな描写。
    回想に入るためのキントの目のアップに見えるけど、実はクイヤンのコーヒーカップの裏を見ているとか。
    とっさの行動では左手を使ってしまってるとか。
    細部の積み重ねだよね、ねー

  • 客観的でないことが魅力
  • クイヤンは最後に色々と気づきますけど、それもまた想像でしかなくて
    どこまでいっても真実は見えない、わかんないもんは、わかんない
    どこが真実でどこが嘘なのか、どの程度かだけでも・・・
    という気持ちにさしてくれる作品でして、がっちり掴まれる。
    不思議とオチがわかって見ると、全部嘘っぽく見えてくる不思議。
  • 実際のところはあなたに
  • 宝石強盗なんかはカイザー・ソゼにとって邪魔な存在をキント自身が殺してるので、ほんとっぽいけど・・・。
    結局のところキートン犯人説なんてものがなくても、カイザー・ソゼにしたらどっちでもいいということなんですよね、結果最後は面まで割れてるわけなんで。
    部屋にあるワードを使って話すことも、全くもって意味のない行為な訳で、バレたくないなら脳内でワード生成するでしょというところで。
    遊ばれている
    つまりキントがカイザーソゼという存在、これだけが事実!!以上、解散!!という作りになっていて、後はお任せしますよみたいな、バトンタッチ作品ですよね、これは。
  • というわけで
  • これが信頼できない語り手というやつですよ奥さん

    視聴側に委ねられてるからこそ余韻があって、確定的なことが少ない作品なので、結論は主観に委ねるわけですが、あーだこうだと楽しめる映画かと思います。

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