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Silver Nullf MoviesReview

ポゼッション

Horror

Summary

ステファニーと離婚したクライドは週末は2人の娘と一緒に過ごしていた。
ある日ヤードセールに立ち寄った際、次女のエミリーが木箱を気に入りクライドに買ってもらう。しかし、その木箱を手に入れてからというもの、エミリーの様子は徐々におかしくなり、その行動はエスカレートしていく。

Review

2012年制作のホラー映画
監督:オーレ・ボールネダル
脚本:ジュリエット・スノードン
製作:サム・ライミ

実話を基にというのは、曰く付き木箱がネットオークションに出典されて話題になったことから着想を得て製作されたとかなんとか・・・。実話云々は気にしないのが一番
悪魔憑き系統のお話。エミリー役ナターシャ・カリスのこの演技力

以下ネタバレにご注意下さい。

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Story

  • 始まり
  • クライドは週末2人の娘と過ごしていた、ある日ヤードセールでエミリーは木箱を手に入れる。
    エミリーは木箱と話すようになるり、様子が徐々におかしくなる。
  • 乗り移り
  • クライドは木箱をゴミ捨て場に捨てる、木箱を捨てられたエミリーはクライドにママも私も愛していないと話すと、悪魔がエミリーを平手打ち、エミリーはクライドに平手打ちされたと誤解して外へ飛び出す。
    悪魔に導かれ木箱を発見するエミリー、箱の中のお友達に初めて会うが(エミリーのみに見えている)、木箱を捨てたことを怒っている様子で、エミリーの体をもらう旨の話をしていると思われ、無数の蛾がエミリーの体内に入り、エミリーは気を失う。
  • 解決策模索
  • エミリーを発見したクライドは自宅へ連れ帰るが、虐待をした父親として娘と引き離されてしまう。
    クライドは木箱に関する情報を集める為に知り合いを訪ね、ユダヤ人が作ったディブック(封じられた霊)の箱だということを知る。
    付け焼き刃の除霊を試みるも効果なし。
    ユダヤ協会に助けを求めるが協会は匙を投げる、だがザデックだけは人の命を助ける為に行動すべきだとクライドに協力を申し出る。
  • 悪魔の名前
  • ザデックは木箱の鏡を割り「子殺しのアビズー」という悪魔だということを発見する。
    母親も娘エミリーの常軌を逸した行動やMRIに写った何かに、医者では救えないと悟る。
  • 除霊
  • 除霊を開始するがアビズーは抵抗し逃走、遺体安置室へ逃げ込む。
    クライドが追い、エミリーから自分に乗り移らせることに成功する。
    ザデックは悪魔の名前を叫び本体をクライドから引き摺り出し木箱へと封印する。
  • それから
  • 元妻であるステファニーと復縁したクライドは幸せな家庭を取り戻す。
    ザデックに電話で礼を言うクライド、木箱はザデックが保管する場所を見つける旨を聞かされて電話を切る。
    直後にザデックはトラックと衝突し死亡する。

以下感想

  • なんやかんや
  • 離れ離れの家族が不幸(悪魔に狙われる)を乗り越えまた一つになる物語。

    展開自体は王道、あるいは画一的だけども、珍しく父親が主軸のホラー映画なので、新鮮。
    悪魔に憑かれるということをもう少し突き詰めて(突き詰めて?)、「悪魔、体内にいる。物理的に、いる」というのも、面白いところ。

    アメリカの子役は演技のクオリティーが高い。いつものことながら。
    可愛く優しい女の子エミリーという前フリがしっかりと描かれているので、悪魔に憑かれたエミリーの変化はより恐怖できるのではないだろうか。とはいえ、悪魔憑き系統の話なので、絵的な怖さというのは強くはないけれども・・・。終盤にかけては物理な悪魔も登場し、一応のクライマックス感はある。
    個人的には怖さという意味では弱かったけれども、家族愛的な要素の強い物語として観るべきかもしれない。

    ただし、エミリー(木箱)に関わった家族以外の人間への被害(ネガティブ)に対しての、結果的に家族が得たもの(ポジティブ)の開きが気になる。
    家族が全員無事なのは、悪魔に憑かれた娘エミリーが家族だけは守った結果なのだと言えるかもしれないが、最後の家族がまた一つになったシーンの裏に、いろいろと犠牲者がいる訳で。
    家族だけは無事だった、犠牲の上に成り立ったハッピーエンドな空気は浮いてみえる。家族だけが別の世界で幸せになっているような感覚は・・・私だけの可能性が高いですが。
    つまるところ、家族視点からみるとハッピーエンドにみえるけれども、家族視点としても最早バッドエンドなのではないかと思ったり。

    オチとして、箱は誰かの手に渡って、そしてまた繰り返すのだろうと思わせるありがちな締めでしたが。
    結局悪魔は箱の中にいても力を発揮できるのだとしたら、なんでもありというのか、悪魔があまりに万能すぎて今までの話がよりご都合主義的に見えてしまわないだろうか。

  • というわけで
  • 「実話を基に・・・」はもうやめてくれと言いたい。
    基なんて言いだしたら、だいたい基あるからと言いたい。
    なんせ主要な部分はフィクションな訳だから・・・作品にプラスの影響を与えないという意味で不必要(この作品では必要なかったかなと)ではなかろうかと、個人的には思います。

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