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ミスト

SF

Summary

嵐が過ぎ去った次の日、木は窓を破ってアトリエに突入ボート小屋は全壊しており、湖には霧が発生していた、
スーパーへ画家のデヴィッド、息子のビリー、隣人の弁護士ブレント・ノートンと買い出しに向かうが
、町の警報が鳴り出し、男性がスーパーに駆け込んでくる、鼻から血を流しながら彼は霧の中に何かがいるというのだ。
町はみるみる霧に覆われていく。

Review

2007年制作SFホラー映画R15+作品
監督:フランク・ダラボン
脚本:フランク・ダラボン
製作:フランク・ダラボン
原作:スティーヴン・キング

SFであり危機、緊張感も確かにある。ただ総じて人間心理を描いている映画といったほうが正しい。
良いか悪いかは置いといても、衝撃のラストと言うにふさわしいのは間違いない作品。

以下ネタバレにご注意下さい。

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ストーリー(長いので注意!!)

  • 流れ
  • 大きな嵐が過ぎ去った次の日、町のインフラも心もとない状況の中、スーパーへ買い出しへと向かうデヴィッド、息子のビリー、隣人のノートン。スーパーには大勢の人が詰めかけていた。

    外から警報が聞こえ客たちは外の様子を伺った。すると一人の男が血を流しながら駆け込んでくる。何が起こっているかもわからない中、外はみるみる濃い霧に覆われていった。
    男は霧の中に「何か」がいると訴えた。

    子供達の元へ変えるために一人霧に覆われる外へと出ていった女性がいたが、その他の者は店内で霧が晴れるまで待機することにした。

    デヴィッドは倉庫でシャッターを「何か」が押していた。店内に戻りそのことを話すも信じてはもらえなかった。
    数人で倉庫へと戻り発電機につながっている外の排気口の詰まりを除去するためにシャッターを開けることに。デヴィッドは止めるが、デヴィッドの言うことを聞かずシャッターを開けてしまう。

    するとシャッターの隙間から触手が伸びてくる。青年が掴まれ吸盤のような触手に皮膚を剥ぎ取られる。デヴィッドは助けようとするが青年は引きずられ霧の中に消えていった。

    店内の人々に説明するも、ノートンは頑なに信じようとはしなかった。
    信じた人たちは協力してガラス張りの壁にドッグフードを積んで簡易的な補強を始める。信じない人たちはノートンの元へ集まり、世の終わりだと訴える変わり者のカーモディは、神を迎える準備のために生贄が必要だと荒唐無稽な話を繰り広げた。

    ノートンたちは外へ救援を求めるために出て行くことにする。デヴィッドの制止にも応じることはなく霧の中へと消えていった。
    ショットガンを取りに行くために男性は体に紐をつけて車に向かったが、紐をたぐり寄せ戻ってきたのは下半身のみであった。

    夜、ランプの光に誘われて巨大昆虫が集まってきた。ガラスに張り付く虫たちめがけて鳥のような生物が突進してくる。ガラスは割れ中への侵入を許してしまう。
    店内は騒然となり、襲われて死ぬ者もでた。カーモディの元へも謎の生物はやってくるが襲われることはなく、虫型の生物は他所へと飛び去った。

    なんとか侵入してきた生物を撃退することに成功し、割れたガラスも塞いだのだが、カーモディが襲われず、加えて言っていた通りの展開になったことで、彼女の言うことを信じる者が現れ始めた。

    先の侵入の際、火で追い払う過程で十度の火傷を負ってしまった男のために隣の薬局へと向かうことにするデヴィッドたち。薬局で薬を手に入れ、ここから逃げようと考えていた。
    また襲ってきたら対処できないという理由もあったが、何よりカーモディの求心力が強まり、みなを扇動し始める前にこの店から脱出しなければならないと考えていた。

    薬局には繭に捕らえられた人間たちがいた。その内の一人の軍人はまだ生きており、「俺たちのせいだ、何もかも」と話した。繭から引き剥がそうとするも、軍人の体の中からクモが孵化し始め、親グモ達に囲まれていることに気づく。
    軍人の体内から大量の子グモが発生し、クモたちは襲ってくる。デヴィッドたちは死傷者を出しながらもなんとかスーパーへと戻った。

    予想通り、カーモディに扇動される人間は増え続け、デヴィッドたちは少数派になりつつあった。ここで死を待つよりましだと考えているメンバーで脱出する算段を立てる。
    デヴィッドはまず、霧の正体を知るために薬局の軍人が言っていた「俺たちのせいだ、何もかも」とはどういうことなのかをスーパーに居合わせていた軍人に聞いてみることにした。

    三人いた軍人のうち二人は倉庫で首を吊っていた。残された軍人は同様し、デヴィッドは軍がこの霧の原因なのかと詰め寄った。
    そのやりとりをカーモディの新たな信者となった男に見られ。軍人は引きずられカーモディの元へと連れていかれた。
    軍人が話すところによると、この世界には異次元が存在するらしく、世界は異次元に囲まれており、軍はそこに窓を作り観察しようとしていたそうだ。
    カーモディは「窓」を「扉」にしたと軍人を責め立てた。最早信者とかした町の住民たちも彼女に異を唱えるようなことはなく、賛同した。

    デヴィッドは止めようとしたが、狂気と化した信者たちを止めることはできなかった。神を冒涜したと裏切り者として、軍人は腹を刺され、街の住民たちの手によって外へと投げ出さ巨大なカマキリのような生物に殺された。

    皆が寝ている時間帯を狙い脱出を図ろうとするも、カーモディが待ち構えていた。
    出て行く旨を伝えるも、カーモディは許さないと話し、神の意思に反する行為だと続けた。自信を神の預言者と語るカーモディはデヴィッドたちがこの災厄を引き起こしたと語り始め、彼らの中から生贄の血を捧げなければと信者たちをけしかける。
    デヴィッドの息子を生贄にしようとするカーモディに抵抗する仲間達。仲間の一人である店員のオリーは騒然とする中、借りていたリボルバー(仲間の一人であるアマンダが護身用に持っていたリボルバー)でカーモディを射殺した。

    静まり返る店内を背にデヴィッドたちは車へと向かった。たどり着くまでにオリーを含めた数人が殺されてしまう。
    デヴィッドはオリーの銃を拾い、残された五人(デヴィッド・ビリー・アマンダ・ダン・アイリーン)を乗せた車は霧の中を走り出した。

    デヴィッドは自身の家へと到着するも、そこには繭に包まれた妻の姿を発見する。車を走らせるが、どこまでも続く霧の世界に超巨大な生物。ついにガソリンが切れてしまう。

    絶望感が漂う中、デビッドはリボルバーを取り出す。弾は残り4発。大人たちは覚悟を決めた。
    デヴィッドは自分の息子を含めた四人を射殺した。デヴィッドは外へ出ると異次元の生物に殺されるために叫んだ。
    何かが近づいてくる音がした。霧から現れたのは戦車だった。
    後続には生き残った人々を乗せたトラックが続き、そこには子供達のためにスーパーを出て行った女性の姿もあった。軍は事態を掌握しつつあったのだった。
    デヴィッドはその場に座り込み叫び続けた。

    おしまい。

以下感想

  • なんやかんや
  • 異次元の存在が確認されている世界・・・異次元に窓を開けて観察しようというのが軍のアローヘッド計画であり、今回の霧&多種多様な生物出現の原因。
    スケールのデカさよ
    ただ、全体像としては大きなスケールでも、展開としては田舎町のスーパーマーケットで起こる人間模様の要素が多分にある映画。

    この映画におけるキーパーソンはミセス・カーモディであることは疑いようがなく。カーモディの歪んだ信仰が多数派になっていく過程は、人の弱さをよく表している。
    心底自分の信仰を信じているカーモディが考えられる可能性を予言のように話し、なぜか巨大昆虫に襲われず、信者が増え、増長し支配欲はむき出しになった結果、頭に風穴あいた
    確かに映画的ではあるので、実際あそこまで扇動できるかどうかは甚だ疑問ですけどね。人の狂気によって作中の緊張感は保たれている。

    この映画に言いたいのは、弁護士ノートンの頑なな態度が不自然にも程が有るのではないかと。もちろん最初の段階では疑うかもしれないけども、なぜか倉庫に触手を確認しにいかない・・・。これは展開の都合としか見えないわけで、違和感を置き去りにして話が進んでしまうのは、雑ではないだろうか

    また、作中のストレスが多い。デヴィッドが倉庫で異変を信じないおじさん達であるとか、ノートンが頑なに信じないこともそうだし、カーモディ教の存在。
    そして、デヴィッド達はそんな状況を乗り越え助か・・・らない
    正しく言えばデビッドは命は助かりましたが、どう考えても心が助かってないですしね。
    つまり、観る側の視点として積み重なるストレスを乗り越えた先にある、ストレスとなっているわけです。
    中途半端よりは良いかもしれないけど・・・好み次第。

  • というわけで
  • ラストに目がいきがち、記憶に残りがちですが、序盤からストレスを貯めていき、結局救われない映画という意味において、総じて、人間の愚かさの話になっている、あまりに後味の悪い映画。

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