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ライフ・オブ・デビット・ゲイル

サスペンス

Summary

大学の哲学部の元教授デビット・ゲイルは元同僚である教授のコンスタンス・ハラウェイをレイプし殺害した容疑で逮捕され、死刑宣告を受けていた。
2人は死刑反対運動の活動家であり友人同士であった。
控訴が棄却され死刑まで4日と迫っていた時、ニューズ誌にゲイルの弁護士から連絡が来る、記者であるビッツィーならばインタビューを受けるという連絡だった。
ビッツィーと記者見習いのザックはデビット・ゲイル初の独占インタビューのためテキサスへ向かう。

Review

2003年制作のサスペンス映画
監督:アラン・パーカー
脚本:チャールズ・ランドルフ
製作:ニコラス・ケイジ
ゲイル(ケビン・スペイシー)の存在がすでに怪しい・・・
社会派サスペンスと言えるのかもしれないけども、大仰に構える必要もなく、楽しめる、はず。
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ストーリー

  • ストーリー
  • 元大学教授のゲイルは、友人であり元同僚であるコンスタンスへのレイプ殺人容疑で逮捕され死刑判決を受ける。
    控訴も棄却され死刑執行まであとわずかというところで、ゲイルは記者の取材を受けることにする。条件は50万ドルと記者はビッツィーであるということだった。

    ゲイルはビッツィーに過去を語って聞かせた。

    モーテルの部屋にはコンスタンスの死ぬ間際を撮影したビデオがビッツィー宛に残されており、ビッツィーのいく先々でカウボーイハットの男が現れていた。ゲイルはその男はダスティーという名の死刑制度反対派の男で、コンスタンスを崇めていた人物だと説明した。ゲイルがコンスタンスを殺したと思っており、憎んでいるだろうとも話した。
    当初、自分は殺していないと語るゲイルを信用してはいなかったが、ゲイルの話を聞き、そしてダスティーという人物が浮上したことでゲイルの冤罪を信じるようになっていた。しかし、残された時間はわずかだった。

    死刑執行当日、ビッツィーは見習いとしてついて来たザックとともに事件のあった旧コンスタンス邸へと向かい、手に入れたビデオを元に実際に再現し、コンスタンスは殺されたわけではなく自殺したのだと気づいた。
    白血病を患い余命いくばくもないコンスタンスは、殺人事件に見せかけて自殺することで、「無実の人間が罪を着ることがある」ことの証明をしたかったのだと考え、協力者がダスティーなのだと結論づけた。

    ダスティーはゲイルの無実を証明するはずだったがあえて助けず、死刑反対運動の殉教者に仕立て上げる気だと思ったビッツィーは、証拠を入手するためにダスティー宅へ侵入し、ビデオテープを発見する、そこに映っていたのは自殺をするコンスタンスの姿と、その後死亡を確認するダスティーの姿だった。

    死刑執行までの猶予はほとんどなかった。急いで向かうも、途中で車が故障してしまう。懸命に走るものの、時すでに遅し、死刑が執行されたことを知る。
    その後コンスタンスが自殺だったことをビッツィーが明るみにし、世間が騒然とする中、ゲイルの弁護士ベリューは警察に追われることになったダスティーと落ち合い、インタビューの契約金50万ドルを手渡す、ダスティーはそれをゲイルの息子へ届けた。

    ゲイルを助けることができず釈然としないままのビッツィーの元に「オフレコ」と書かれたビデオテープが届く、そこには自殺したコンスタンス、ダスティー、そしてゲイルの姿が映っていた。ゲイル自身もコンスタンスの自殺を手伝い、進んで捕まり、そして死刑になったのだった。
    ビッツィーはそれを見て真相を知り、涙を流した(記者にビッツィーを選んだのは、「幼児売春をするような奴でも情報源を守るのがルール」という信条を持っていたため。ゲイルは真実を知っても表に出さないと信用できる記者を選ぶ必要があった)。

    おしまい。

以下感想

  • なんやかんや
  • ゲイル自身によって、社会的地位の失墜からコンスタンス殺害容疑の逮捕までが語られる。本人の語りということで、まずもって信用できないという要素が疑心を呼ぶわけで、あきさせない仕組みとしてある。

    とにかく、最後まで惹きつけるための要素がしっかりとある作品という良さがある

    1.結局ゲイルが犯人なのではと疑念を抱きつつ。
    2.ダスティーが犯人と思わせて。
    3.コンスタンスは自殺と発覚。
    4.ダスティーがゲイルを嵌めた。
    5.それでもゲイルは嵌められたまま死刑執行。
    6.実はゲイルも計画に加担していた。

    状況の変化が多い、切り替えが多い分あきさせない、つまり時間を感じさせないつくりだとも言える。個人的にはこの域は長尺の映画に分類できるけども、辛さはなかった。

    何より結末のまとまりの良さというのか、最後まで引っ張り、なおかつ腑に落ちる良さがあります。

    冒頭に死刑執行を止めるために走るビッツィーのカットが入っていますが、これによって死刑執行を止めることができるのか、はたまたできないのかが焦点のように見えます。そう見せながら死刑執行されてしまうことの釈然としないモードから真相へと移行する。
    最後の最後にゲイルの立場が真逆になり、ビッツィーも気にやむ必要もなく、見てる側にとっても気持ちの良い結末になっている。ひっくり返された驚きもありますしね。

    死刑制度云々についてどうこう考えるという映画ではないし、それを目的とするにはドラマ感(フィクション感)が強すぎると個人的には思います。

  • というわけで
  • 前述したように、ゲイル自身が語り手なゆえに、見てる側の思惑がプラスされること、展開の変化が多いこと、そして結末のまとまりの良さがある。

    もちろん結末が読めた人もいるだろうけど、「読ませないように最後まで持っていこうとする」ことが良さであり、「質を保ったまま結末へ」が実現されている映画ではないかなと。

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