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キラー・インサイド・ミー

Summary

保安官助手のルーは信頼の置ける人物であると町の人々に思われていた。
しかし彼には裏の顔があった。
ある時ジョイスという娼婦を退去させるためにルーは彼女の自宅に赴いた。
二人が出会ったことでルーの裏の顔が徐々に露わになっていく・・・。

Thriller

Review

2010年制作のクライム映画R15+作品
監督:マイケル・ウィンターボトム
脚本:ジョン・カラン
製作:アンドリュー・イートン
原作:ジム・トンプスン

いかにスプラッター的な描写が映画的かわかる
この作品はグロテスクということは全然ないんですが、暴力の描写がすごく嫌な作品。
とあるシリアルキラーの話ですが何映画といったらいいのかがわからない・・・すごく淡々としている作品なので。

以下ネタバレにご注意下さい。

以下感想と妄想

  • 愛ってなんじゃらほい
  • 保安官助手のルーがジョイスという娼婦に出会うことによって彼が隠してきた裏の顔がニョキッと出てきてジョイスと有力者の息子エルマーを殺したことで、自己保身のために殺しを重ねるようになるというお話でしたが。

    ルーはジョイスを愛してると勘違いしてしまったんじゃないかと思うんですよね。
    スイッチが入って本来自分の持っている暴力性が顕在化してしまったとき、ジョイスはそれを受け入れた。
    ルーにとってはそれが何より新鮮な感覚であったんじゃないかと。
    良き町の保安官助手であるという仮面を被って生きているルーは、自分の本来の姿を受け入れてくれるジョイスのような特異な存在を発見したことでこれが愛か・・・
    と勘違いしてしまったにすぎないということ。

    そして、決してこのことで彼の中の何かが目覚めたというわけではなくて、隠していたものを表に出したということ

    ジョイスに受け入れられたということが、本当の自分という存在の肯定であって、それが彼自身の凶行に拍車をかけることになったという解釈はどうだろうか・・・いや知らんがな。

    そして愛するジョイスを殺すということ
    ここが原点であり一番わかりたい部分だけども、自分では愛しているというふうに思っているが情け容赦なく殺す。
    義兄の復讐と、ジョイスがこの先傷つくのが目に見えているから、二人は一緒にはなれないから、のちに語る「傷つけたくないから殺す、死んだ人間を傷つけることはできない」という考え方。
    回想の描写なんかを見る限りでも、ルーは殺すという行為に性的興奮を見出しているような人間ではないように見える、彼の本性が表に出てきたということがイコール殺人に結びつくということはないと思うんですよね。

    けど義兄の復讐とジョイスを傷つけないために殺しますかね、自己保身の権化ルーがそこに至るという理由としては弱いということと急すぎる印象(殺人に関しては)があるんですなー。

    こんな私のためにもう少しルーの心情を描いて欲しかった

  • 妄想に見えてくる件
  • 精神病院に収容されたときに見たエイミーのスライドは看護婦さんの反応を見るに妄想です・・・よね?
    ラストシーンも妄想でジョイスはルーにしか見えてないんじゃないのか!!
    はい、検事であるハワードが彼女をしっかり掴んでるんでこれはないと(ちっ)。

    しかしこんなことを考えているとジョー・ロスマンも妄想なんじゃないかと思えてくるという。
    彼は本当に鋭い男で、見透かしてる感じがあるというのと、いつもルーと文字通り二人きりなんで、人っ子一人いないところでの描写しかない・・・。
    ただ精神病院から出してくれた弁護士ウォーカーという存在が「ジョーに頼まれてきてる」って・・・くぅ。
    いや、待てよ・・・ウォーカーも妄想なんじゃ・・・
    精神病院から逃走したルーは自宅に帰って幕引きをしようとする、逃走を知ったハワードたちは武装して駆けつける!!
    ルーの視点で描かれているということは彼の精神の破綻が反映された映像なのではないか
    ・・・・・・
    ・・・

    ないないないない
    そもそもルー宅に警戒感もなくスッと入ってきてましたしねハワード達、逃走ということならジョイスがいることも疑問ですしね。
    とこんなふうに妄想に走ってたわけです。

  • というわけで
  • 暴力の描写がルーという男を表現している良い描写という側面もあると思います。
    しかし私としてはほんと勘弁してよと言いたい。

    ルーの妄想なんじゃないのぉ?・・・って結果妄想しているのは私だけでした

    妄想ばかりでは意味がわからないんで・・・最後に感想を一応残しときます、一応ね。
    意図的なのか、ルーの背景を想像させるような作りというのかルー自身が謎と言ってもいいんですよね。
    もちろん過去の描写を織り交ぜていて、そこに至るような、またはすでにそういう類の人間であることを感じさせるという部分はあったんですけど、核心はわからないというような印象でして、ルーの背景なんかをもっとちょうだいよと、語られないことの恐怖というのか、そこはかとないルーの闇がチラリズム的に見えて怖いとも言えるかもだけども、個人的には掘り下げが欲しい・・・。
    こういう作りだと私の妄想が暴走してわけわかんなくなってしまうんですよね、つまり考えるのが好きな人にはいい作品なのかも。

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