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Silver Nullf MoviesReview

ガール・オン・ザ・トレイン

Summary

想像力が豊かな女性レイチェルは毎日酒を飲み電車に乗りそこから見える元夫の暮らしぶりや、線路脇に住む人々の暮らしを覗き見ては想像にふけっていた、その中でもお気に入りの家ベケット通りの15番地の夫婦はレイチェルには理想の夫婦に思え憧れていた。
しかしある日その夫婦の妻メガンが他の男性と親密にしている様子を電車内から目撃したレイチェルは酔った勢いもあり、メガンの元へ向かう、メガンの前にたった時レイチェルの記憶は途絶え気づいた時は自宅で血だらけの状態だった。

Review

2016年制作のサスペンス・ミステリー映画PG12作品
過去と現在の行き来、そして3人の女性の視点から描かれるミステリー作品。
人間の表と裏、人は見かけとは違いそれぞれ何かしら抱えてる、表面だけを見て判断するとこれが事を難解にしていくという。
ミステリーではありますが恋愛要素というのか、男女関係の要素がかなり強い作品かと思います。
展開としてはゆったりと言うか静かと言うか、過去と現在を行ったり来たりしながら真実が見えてくるような構成なので、サクッと見れる作品ではないですが、徐々に点が線になっていくのでゆったりな感じはありますが失速感は感じないのではないかと。

以下ネタバレにご注意下さい。

Story

レイチェルの理想

レイチェルは毎日電車に乗り線路脇の家を眺め想像をたくましくしていた。
いつも電車から見ている夫婦、メガンスコットを理想の夫婦と捉えており、憧れている訳だが、それは彼女の想像の中の話でありレイチェル自身はこの夫婦のことを何も知らなかった。
ある日憧れであるメガンが他の男と親密にしている姿を電車から目撃したレイチェルは元夫であるトムと現在の彼の妻アナの浮気を知った時のことを思い出し激しい怒りが湧く。
メガンスコットとはなんの関わりもない彼女だが、彼女にとって(想像の中で)メガンスコットの関係はまさに自身がたどり着きたかった理想の夫婦像であり、それを壊そうとしているメガンの行いに、まるで自分の何かが奪われるように感じた。
レイチェルは酒に酔いながら、できることならあの女の家に行って長い金髪を引っ張り頭を叩きつけてやると誰もいないトイレの鏡を見ながら叫んだ。
酒を飲みながら帰りの電車に乗るレイチェルはいつもなら通り過ぎるメガンの家の駅でおり千鳥足でメガン宅へ行こうとする、道中メガンを見つけたレイチェルはフラフラと駆け寄り「アバズレ」と叫んだ・・・

記憶

目覚めるとそこは自宅で、服には血がついていた、留守番電話にはトムから、アナがひどく怯えている、僕たちに構うなと伝言が残されていた。
泥と血にまみれている自分に動揺するレイチェル
記憶はなく、何が起こったのかわからずの状況にレイチェルはついに断酒会に参加することを決意する。
1日目の断酒会を終え電車に乗ると、そこにはスコットのかつて働いていた会社のボスの奥さんも乗ってきた。
レイチェル本人は覚えてはいないが、かつてバーベキューで酒に酔ったレイチェルが夫人に対してひどい態度を取り、その影響でトムはクビになってしまったとトムから聞かされていた。
レイチェルは身をかがめた。

女刑事

自宅に帰ると2人の刑事が話を聞きたいとレイチェルを訪ねてきていた。
金曜の夜はどこにいたかと聞かれた。
その日はレイチェルが酔った勢いでメガンのところへ向かった日だったが、レイチェルメガンのご近所である元夫に会いに行ったが途中で辞めたと嘘をつく、刑事はメガンの写真を取り出す、この女性に見覚えはないかと。レイチェルは知らないと言った。
この時レイチェルは初めてメガンが元夫の子供のベビーシッターをしていたこと、そして消息不明であることを知る。
記憶がないレイチェルは曖昧な答えに終始した。
刑事は今日のところはと帰って行った。
1年前に飲酒が原因で仕事をクビになっていたこともことも明らかになり、そのことを知った友人に出て行ってくれと言われるが、その時ポーチでメガンと親密にしていた男のことを思い出し、刑事を追いその話をするレイチェル
刑事はメガンを知らないと言っていたにもかかわらず、親密にしていた男を偶然目撃したと話す彼女により一層の疑惑を深める。
過去にレイチェルアナ宅に侵入し子供を連れ去ろうとしていたことがあったことを聞いていた刑事はアナに似ているメガンを、酔ったレイチェルアナと勘違いして殺してしまったと推理していた。
刑事はベケット通りには近づかないように忠告した。

過去パート-4ヶ月前-メガン

メガンレイチェルが目撃した親密な関係の男とのカウンセリングの最中だった。メガンは夫のスコットは支配的で嫉妬深い人間でありパスワードはすぐに解読されると語った。
カウンセラーの男はスコットの行動は異常だと話したが、メガンはそれを精神的虐待とは思っておらず、そんなメガンを見てカウンセラーの男はそれが普通の状態になってしまっているのでは?と聞いた、彼女は頭の中はあなたのことばかりと答えた。

お節介レイチェル

メガンについての情報を収集するレイチェル
ポーチで親密にしていた男を怪しんでいたレイチェルスコットメガンには浮気相手がいたことを伝えようとメガンの友達のふりをして彼の家を訪ねた。
事の経緯を説明するとスコットメガンがよく診療に行っていた精神分析医が怪しいと、レイチェルに写真を確認してくれと頼んだ。レイチェルカマルと言う精神分析医の写真を見せられる、その男はポーチで親密にしていた男だった。

過去パート-2ヶ月前-メガン

誰かと森で浮気をしているメガン、家に帰るとスコットが待ち構えており険悪な雰囲気。
場面は変わりカマルの診療を受けているメガンスコットの興味は子作りだけと語り、でもその話題になると、と言いかけてその先の話をしようとはしなかった。カマルに抱きついて彼を求めるメガンカマルはそういう関係になってしまうと診療が続けられなくなると止めた。

スコット不利

カマルが事情聴取を受けているというニュースを見ているレイチェルメガンが無事に見つかってほしいと思ってはいたが、なんの関わりもなかったレイチェルの理想の夫婦、ではもうすでになくなってしまっていたが、妻に浮気されていたその夫とつながりを持てたことを喜んでもいた。
スコットから「すぐ会いたい」と連絡が来る。
スコット宅へ行くとカマルは証拠不十分で釈放されたと教えられた、カマルは警察にスコットのことを支配的で嫉妬深い男と話しており、またメガンが出て行った時も止めもせず連絡もせず呑んだくれていたことから、次は自分が疑われると嘆いた。
帰り道、トムの一家が外出先から帰ってきたところだった、レイチェルを見たトムアナに中に入るように言う。
子供と中に入ろうとする姿をみて、金曜日の夜の断片的な記憶が蘇り、レイチェルアナに殴られたことを思い出す。
近づいてきたトムにそのことを話すと、トムは君がアナに怒鳴ったんだと語った。
スコットの家に何をしに行ったか聞かれ、メガンを探す手伝いをしていると言ったレイチェルトムは君は誰の力にもなれないと言った。

カマルの診療

レイチェルは失われた記憶を取り戻すために、またカマルがどういう人物なのか知るために、カマルの診療を受ける。
レイチェルは自分のしたことの責任は取りたいが記憶がないからできず、スコットとの間に子供ができなかったことから酒に走るようになっていき、スコットとの関係も壊れていったと語った。
そして完璧だと思っていた夫婦、その妻が浮気していたことを知り心が乱れたと。
カマルがどうしてここに?と尋ねると、レイチェルは「自分が怖いから」と答えた。

証拠を探して-アナ

アナは刑事に無言電話の相談をする、レイチェルからの着信だとして内容を説明するが、その着信は非通知でかかってきたものでアナの推測に過ぎず、確かな証拠がないとどうすることもできないと言われる。
刑事は続けて夫であるトムレイチェルを本当に嫌がってるのかと聞いた。
自宅に戻ったアナはさっそく夫のパソコンを開こうとパスワードを入力するが開かない、そこへトムが帰ってきた、アナは笑顔でキスをした。

妄想で語るレイチェル

レイチェル宅にスコットが訪ねてきた、マスコミに追われていて行くところがないという彼を中に入れてあげるレイチェルスコットは刑事からメガンのお腹には子供がいたことを聞かされ、その話はカマルだけに言っていたことも語った。
スコットはずっと子供を待ち望んでいたがメガンは嫌がっており、そのことが原因で口論ばかりだったと語り、レイチェルに俺の話はしたか?と聞かれた。
レイチェルはあなたは誰もが理想とするような深い愛情だったと言った。
その晩レイチェルは彼を泊めてあげた。

過去パート-1ヶ月前-メガン

メガンは眠れずカマルの自宅へと赴く、カマルは来てはいけないと言ったが、メガンはどうしても誰かに話したくて、一度だけ声に出してと言った。
話したら帰るというメガンを中に入れるカマル
そして彼女は17歳の時妊娠し一人で子供を産んだと語り出した。
彼女にとって子育ては簡単だった、愛していたから。
しかし入浴中に寝てしまったメガンは子供を溺死させてしまい、その子を毛布にくるみ埋葬したと、泣きながらそう語った。

連れ去り事件

カマルの診療を受けているレイチェルは過去にあった出来事を話す。
ある日酔った勢いで昔の自分の家、スコットアナの家に行った。
鍵が開いており中に入るとアナは昼寝をしていた、レイチェルは子供を抱いた、ただ抱きたかった。レイチェルは抱いたまま家を出てしまい、気付いたアナが外に飛び出してくると、レイチェルは子供を地面に置き走り去ったと語った。
帰りの電車レイチェルメガンの死体が発見されたことを知った。

不安-アナ

レイチェルがマスコミから少し離れたところでスコットをみている姿を発見するアナレイチェルも気付き一直線に向かって来る、アナは身構えベビーカーを守る仕草を見せた。
レイチェルは何もせず何も言わずただ通り過ぎて行った。

その日の夕方アナは浮気をしていた頃を思い出す、トムのことを疑い出していたアナは今や自分が昔のレイチェルの立場なのではないかと感じていた。
今日レイチェルトムの家の前にいた話をトムにした、攻撃的だったと、メガンを殺したのは彼女だと。
トムは彼女が殺したんじゃないとレイチェルをかばう、アナは危険な女だと言うとトムは彼女は哀れな女なんだ、全くの無害だよと言った。

露見

レイチェルが自宅に帰るとそこにはスコットがいた。
スコットは刑事にメガンのお腹にいた子供の父親はスコットでもカマルでもないと聞いた、そしてレイチェルメガンに会ったこともないことを。
メガンと会ったこともなく、アル中で、精神的に不安定なレイチェルと言う真実を知ったスコット、それに加えレイチェルとデキていると刑事に疑われている。
何が目的なのかと詰め寄る、レイチェルメガンの浮気の話を信じてもらうためだと言った。
しかしそのレイチェルの行いによってカマルに疑われ、警察にはレイチェルとヤッたと思われることになった、冷蔵庫に貼ってあるカマルの名刺を見て奴の診療はどうだ?と尋ねるスコット
彼のことを探ってあなたの力になろうと・・・レイチェルの口を塞ぐスコット、暇を持て余した嘘つき女、女は嘘つきだと言い帰っていった。

刑事とレイチェル

レイチェルは警察に行き報告したいことがあると言うと後ろからあの刑事が来た、トイレに連れて行かれるレイチェル
スコットに脅されたと訴えるが、刑事はあなたの彼氏でしょ?と問いレイチェルは友達だと否定する。
刑事はスコットに聞いたように2人はデキてるという前提で話を進めた。
行くところがないと言ったスコットを泊めてあげた時のことも把握されていた。
レイチェルスコットに近づいたのは彼に罪を着せることと、ヤルためだと。
レイチェルは自分の家でスコットに襲われたことを興奮気味に訴えるが、全く聞く耳を持たない刑事。
レイチェルはあの晩目撃されている、そしてあなた自身も認める空白の数時間があると。

スコットへの幻想が解けたのか、犯人はスコットだと言うレイチェル
だがスコットにはアリバイがあった。

何があったの?と聞く刑事
わからないと答えるレイチェル

メガンを殺したの?と聞く刑事。
レイチェルは何も言わずトイレを後にした。

過去パート-最後の金曜日-メガン

レイチェルが不倫現場を目撃したその日メガンカマルを自宅に呼んだ、自分を許せず独りで苦悩していた彼女が唯一本音を吐露できる人物はカマルだけであった。
あの子の瞳の色、肌の匂いを覚えていると語る、冷たくなった体も。
カマルは自分を許すべきだと、一人を恐れずに、君は独りではないと抱きしめ目にキスをした。

レイチェルはその姿を電車から目撃した。

いつも見かける

レイチェルは警察署から出てバーで酒を飲んでいた、すると見覚えのある男性がいた。
その男性を行く先々で見かけていたレイチェルは酔った勢いも相まってか、その男性に詰め寄った、なぜつきまとうのかと。
すると男性は同じ質問を返そうと言った、レイチェルはあの晩トンネルで男性を見たことを思い出した。
男性は毎日通ってると話す、レイチェルはあの日何を見たのかと聞いた。
地面に倒れているレイチェルを助けようとしたが、消えろと言われたのでやめたと。

男性とレイチェルは電車に乗る時間帯が同じだったため偶然と言うより必然的に見かけることが多かった。

真実へ

自分が犯人なのではという思いがレイチェルを覆う、彼女は友人に今まで家に置いてくれたことへの礼を書き残し家を出た。
電車に乗り込むとスコットの元ボスの奥さんをまた見つけた、レイチェルは自分がしたことを覚えてはいなかったが、トムに聞いた自身の非礼を夫人に詫びた。
すると夫人はなんのことかわからないといった様子だった、夫人の説明によればレイチェルは気分が悪くなり客間で寝ただけで騒ぎなどはなかったと聞かされる。
トムは女癖が悪すぎてクビになっただけだった、あなたは何も悪くないと夫人は語った。

レイチェルが過去してきたと思っていたことはトムがしてきたことだった、記憶をなくす彼女を利用し自身の都合のいいように改竄していた。
トムレイチェルを自分は価値のない女だと思い込ませ、支配していた。

見知らぬ携帯電話-アナ

アナトムのカバンから見たことのない携帯電話を発見する。
その携帯電話はトムのものではなく、メガンのものだった。

本物の記憶

元夫トムがつけた枷から解放されたレイチェルは記憶を取り戻そうとトンネルに向かった。

あの日メガンを見つけたレイチェルはアバズレと叫んだ、メガンは振り向いたがすぐ振り向き直しトンネル先に見える車に向かった。
車から出てきてこちらに歩いてくる人影が見えた、近づいてきた人影はトムだった。
トムレイチェルの腕を掴み脇に連れて行き壁に押し倒し持っていた鍵で殴り去って行った。
その後レイチェルが勘違いして酔って突っかかって行った男性が助けようとしてくれるが、消えろと言い追い払った。
レイチェル本当の記憶を思い出した。

本性

レイチェルアナの家の庭にいた、子供と庭で遊んでいるアナに近付く、気付いたアナは身構えるが、レイチェルは怖がらせないように務める。
メガンを殺したのはトムだと言うレイチェル、このままでは子供が危ないと。
アナは否定するが、どこか不安げだった。
浮気は初めてじゃないと言うアナに、浮気の問題じゃない、わかってるはずだと言うレイチェル
別れないと言うアナ
その時家からトムが出てきた、中に入れとアナと子供を中に入れる、レイチェルは人殺しと叫びドアの前に立った、たまらずトムレイチェルを中に入れる。
レイチェルは思い出した記憶を話していく、アナメガンの携帯を見つけたと言う。
娘の世話をするメガンと浮気していたことを認めるトム
レイチェルは警察に通報しようとするが、トムに阻止され、掴まれ座らされる、飲むか?とお得意の改竄を企むトムレイチェルはいいえと答えた。
構わず酒を用意するトム、構わずレイチェルも喋り続ける、酒を顔にかけるトム、怯まないレイチェルはあなたがクビになったのは会社の女を端からヤッたからと言った、その直後酒を入れていたグラスで殴られレイチェルは気を失った。

過去パート-メガンの最後

トンネルで遭遇したレイチェルに対処した後、メガンの要望で森へ行った。
カマルと話、メガンは子供を産む決意を固めていた、トムは子育てに関わってくれるかもと思っていた。
トムトムの子として産むのなら好きにしろ、そうでなければ堕ろせと言った。
口論がはじまり、カッとなったトムメガンを突き飛ばした、岩に頭をぶつけ血を流すメガンは一生責任をとらすと言った、トムメガンの顔に自分の足を力一杯下ろした。
引きずっていくと、メガンはまだ生きており、叫んだ、トムは近くにあった石を何度も彼女の頭に振り下ろした。

責任転嫁の末路

レイチェルが目をさますと、ソファーにトムが座っていた、君は犬だと、虐待されてもすり寄ってくる犬だと言い、メガンが死んだことはレイチェルの責任だと、ある意味君が殺したと言った。
レイチェルはでもあなたが殺したと言い、ワインオープナーを掴み玄関まで走った、スコットに捕まり首を絞められる、全てをレイチェルの責任にしようとしている<トム
レイチェルは傘立てを掴み殴る、ワインオープナーを掴み外へ逃げるが追いつかれる、掴まれた時レイチェルは振り返り持っていたワインオープナーでトムを刺した。
アナが庭に出てくる、彼女はスコットに刺さっているワインオープナーを回してねじ込んだ。

警察に連行された2人、アナの証言によりレイチェルは疑いを晴らすことができた。

断酒成功

レイチェルはもう電車に乗っても前だけしか見ない、過去の自分を捨て去った。

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