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特捜部Q キジ殺し

Summary

ミレーデ失踪事件(前作)を解決した特捜部Q、しかしそれからというもの成果は上がってはいなかった。
ある時カールに会いにきた一人の男が事件の再捜査を依頼するが、カールは軽くあしらいその場を後にした。
後日カールが現場に呼ばれ向かうと、その男の遺体があった。
男の名はヤーアンスン、彼は20年前自身の子供トーマスとマリーが殺害された事件を捜査した資料をカールに託し自ら命を絶った。
罪悪感を覚えたカールは事件の捜査を開始する。

Suspense

Review

2014年制作のサスペンス映画PG12指定作品
監督:ミケル・ノルゴート
脚本:ニコライ・アーセル
製作:ルイーズ・ベス
原作:ユッシ・エーズラ・オールスン

やはり主人公のステイタス、尖ってる
デンマーク産サスペンス特捜部Qシリーズの2作目である今作もカールとアサドが事件解決のために奔走するわけですが。
主人公の暴走に拍車がかかってる・・・。

以下ネタバレにご注意下さい。

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ストーリー主人公視点(長ーいので注意!!)

  • 新しい秘書
  • 特捜部Q、過去の事件の整理をする部署でありカール曰く終着駅と揶揄していた部署でもあったわけだが、ミレーデ失踪事件(前作)を解決しコールドケースを解決する部署へと変貌を遂げた。
    しかしこの事件以降成果は上がらず、アサドは特捜部Qの危機だと感じていた。
    新しい秘書ローセを迎え入れたそんなある日、カールのところへある男がやってきて再捜査を懇願したが、カールは時間ができたら見ますとあしらいその場を後にした。
  • 元警部ヤーアンスン
  • カールが現場に呼ばれ向かうと、そこには再捜査を訴えた男の遺体があった。
    男の名はヤーアンスン、市警の元警部で子供二人を殺され90年代に退職したそうで、カールに宛てた書類を残し自殺していた。
    カールは再捜査を頼まれたが無視したことに罪悪感を覚えており、この事件の再捜査に着手することに。
    20年前、ヤーアンスンの子供である双子の兄妹トーマスとマリー、まずマリーがレイプ被害にあい、その後二人は殺害された。
    ビャーネ・トゥーヤスンという男が自首しており事件は解決したかに見えたが、ヤーアンスン警部は退職後も一人事件を調べていた。
  • ビャーネ
  • ビャーネは5年の刑だったが、一時的な精神障害を理由に3年で出所した。
    弁護士は金持ち御用達のベント・クルムという男で、過去金のない依頼人はビャーネただ一人だけだった。
    ビャーネ宅へ出向いた二人は、どうやって弁護士を雇う金を工面したのかを聞くと、親が家を担保にしてくれたと話し、現在裕福な暮らしなのは出所後株で儲けたからだと話した。
    疑いながらも二人はその場を後にし、担保の件と株の件に関して確認をとったが、ビャーネが話したことに矛盾はなかった。
    カールは薬でラリっていたビャーネ一人で二人を殺せたとは思ってはおらず、何かあると感じていた。
  • 秘書ローセの有能さ
  • 署に戻ると秘書のローセがヤーアンスン警部が集めた書類をわかりやすくまとめて壁に貼っていた。
    その資料の一つに、「匿名の緊急通報キアステン」と書かれた写真があった。
    二人が殺された1時間後7キロ離れたところから匿名の通報があったらしく、調書にはその事実はなかった。
    キアステンとは?とアサドが聞くとローサはおそらくこの人物だと、資料の中の一つである寄宿学校の写真を見せキアステン・マリーイ・ラスンという女性だと推測した。
    二人はキアステン捜しを始めることに。
  • キアステン(キミー)という女
  • カールは緊急通報の音源を手に入れ聞いてみることに、名前を聞くと「キア・・・」と言いかけおり、これを聞いたヤーアンスンはキアステンにたどり着いた。
    キアステンは住所不定の行方不明者であることがわかっており、彼女の継母に会いに行くことにする。
    継母は20年以上会っていないらしく、夫の連れ子であるキアステンを身内とは思っていなかった。
    父親が亡くなるとキアステンを寄宿学校に入れたらしく、関心のない継母は特に何かを知っているという様子ではなかったが、寄宿学校で物理の教師にレイプされたという話をした。
    二人はその人物を訪ねることに。
  • 赤字の物理教師
  • 元物理の教師クラウスはある夜キアステンに誘惑され、性的関係を持った後、急に叫び出しレイプ犯にされたと話した。
    強姦罪で告訴され、別のレイプ事件フェンスマーク森の事件でも訴えられた。
    しかし寄宿学校側がスキャンダルを嫌ったため訴えは取り下げられ、クラウスは解雇を受け入れることを条件に不起訴になった。
    キアステンがなぜそんな芝居をしたのか、何度考えてもクラウスにはわからずじまいだった。
  • 日曜日への執着
  • フェンスマーク森へやってきた二人はこの森で起きたレイプ事件を振り返った。
    被害者は布を被せられ二人の声を聞いた、一人は女だったらしく、その後被害者は失神し目覚めたら全裸で服は消えていた。
    カールは歩き出し寄宿学校の前に立つとあることに気付いた。
    ヤーアンスン警部は生前日曜日に執着しており、それは精神の異常からきているものと考えていたが、寄宿学校の休みは日曜日のみ、双子の殺害も日曜日、森でのレイプも日曜日であることにヤーアンスンは気付いていたのだ。
    そしてそのことに気付いたカールは、改めてヤーアンスンが集めた資料を見直すことにする。
  • ホテル王ディトリウ
  • 見直してみると日曜日にその近辺で暴力事件が頻発していた。
    秘書のローセが情報掴んだ、キアステンがディトリウ・プラムと当時交際していたというものだった。
    ディトリウ・プラムは現在ホテル王であり、病院や会社を経営し、オリンピックの出資者でもある大物だった。
  • 弁護士クルムとの繋がり
  • 二人はディトリウに会いに行きキアステンとの関係やビャーネとの関係を尋ねたが、わかっている以上のことは聞き出せなかった。
    しかし帰り際、壁にかけてある写真の中にビャーネを弁護したベント・クルムがディトリウとその友人であるウルレクと写っていた。
  • 情報漏れ
  • ディトリウと弁護士クルムが繋がっていたことを怪しんでいたカール。
    そんな時ローセから連絡が入り、キアステンを見た人物がいるという情報が入る。
    アサドが聞き込みをしていると、首にタトゥーのある男がキアステンを捜していることを知った。
    キアステンを捜し始めた途端、何者かが捜し始めたことに捜査の情報が漏れているのではないかとカールは疑念を抱いた。
  • HELLOキアステン(キミー)
  • 二人は情報を頼りにキアステンがいると思われるアパートに突入、逃げるキアステンを追い詰めるが、カールは殴り倒され(安心させるために銃を置いたため)、キアステンは構わないでと言って立ち去った。
    カールは双子殺害の目撃者であるキアステンが殺されてしまうと課長に話すが、確固たる証拠は何もなかった。
    カールとアサドは、容疑者として当時キアステンと交際していたディトリウとその友人のウルレクだと考えていることを課長に話した。
    その時警官が何かを発見した、カールが向かうとそこにはキアステンのカバンがあった、その中には胎児のミイラ化した遺体が入っていた。
    遺体を調べろと話すカールだったが、ろれつが回らなくなりその場に倒れた。
  • 不穏
  • 病室で目覚めたカール、キアステンもタトゥーの男もまだ見つかってはいなかった。
    アサドに胎児の遺体について尋ねた。
    若い女性が血だらけで来院しレイプ被害を受けていたが犯人の名は言わなかった、女性は妊娠4ヶ月で胎児は死亡、中絶の準備中に姿を消したと話した。
    日付は6月16日、双子殺害の4日後の出来事たった。
    キアステンを捜そうと起き上がるカールにアサドは捜索の応援を要請したら却下されたと話した。
  • ディトリウと本部長
  • 二人は課長に会いに行き、市警本部長がディトリウと同じ学校の出身(年代は違う)であることを教えた、二人は同じ経営者団体の会員であること、寄宿学校の出身者の結束が固いことなどを力説するカール。
    本部長がカール達の捜査を探っていたのではないかと聞くと、捜査ファイルを見たいと言っていたことがわかる、応援を却下し交通キャンペーンを優先させたのも本部長だった。
    課長は捜索の応援を出すことを決めた。
  • タトゥーの男
  • タトゥーの男が死亡していると聞き現場へとやってきたカールとアサド、男の名はフィン・オールベク、元兵士で警備会社を経営していた。
    男は突き落とされたらしく、女の声を聞いたという話だった。
    男のパソコンにはディトリウの妻テルマの不倫現場を収めた写真があり、タトゥーの男とディトリウが繋がった。
    男の携帯がなくなっており、キアステンが殺害し携帯を持ち去ったと考えられた、追跡した結果ディトリウの家に向かっているようだった。
  • キアステン(キミー)とカール
  • ディトリウ宅に急行したカール達はキアステンを捕えることに成功した。
    彼女の証言でディトリウとウルレクを追い詰めることができると考えていたのだが。
    キアステンが20年間ディトリウに送った手紙なるものが出てきた、内容は「ドライバーで目を刺したい」など過激で、キアステンの証言では起訴は難しくなった。
    カールは拘留されているキアステンに会いに行き、真摯に話をした。
    キアステンはカールに心を許し子供がディトリウとの間にできた子供だと認めた。
    ディトリウたちの犯罪を立証したいと話すカールにキアステンはウルレクには収集癖があることを教えた。
  • 拉致される
  • カールはウルレク宅に侵入しようと考えた、アサドはディトリウに怯えていた妻のテルマに協力を頼み、テルマがウルレクを呼び出している間に侵入することに。
    かなりワイルドに侵入し、過去のレイプ被害者たちや暴行を受けた被害者達の私物を発見することができたが、侵入がバレてしまい二人は麻酔銃で眠らされてしまう。
  • キアステン(キミー)が終わらす
  • カールが目覚めるとそこは倉庫のようなところで、ディトリウに雇われているミロという男に酒を無理やり流し込まれた。
    泥酔したカールが橋から落ちアサドとともに死亡するという筋書きだった。
    そこへ警官を襲い脱走してきたキアステンが現れミロを倒した、彼女はカールに酒を吐き出させることはしたが二人の拘束は解かなかった。
    必死に止めようとするカールだったがキアステンは猟銃を持つとディトリウとウルレクを始末すべく歩き出した。
    ディトリウが様子を見に行くとミロが死んでいた、すると電気が消え銃声が鳴った。
    当たってはいなかったディトリウはその場から逃げ出し、外で待っていたウルレクも銃声を聞き中へ。
    アサドは自力で拘束を解きカールとともにキアステンを追った。
    アサドがウルレクを射殺し、キアステンはディトリウにガソリンをかけていた。
    カールがキアステンに追いつき必死の説得を試みるも、ディトリウを焼き殺した。
    そしてキアステン自身も炎の中に入っていった。
    おしまい。
  • 回想いろいろ
  • (物理教師のレイプ事件のでっち上げは、ディトリウの物理の単位が危なかったためキアステンにやらせた)
    (ディトリウ、ウルレク、ビャーネ、キアステンが双子を襲うも、トーマスに布を剥ぎ取られ顔を見られてしまったため二人を殺害する)
    (この四人は数々の暴行を繰り広げていたが、双子を殺す姿を見たキアステンはその場から逃げ出し警察に通報する)
    (キアステンの妊娠、警察への通報を知ったディトリウはウルレクとともに暴行を加え胎児共々殺害しようとするがキアステンは逃走しその後20年間隠れて生活をすることになる)

以下感想

  • なんやかんや
  • 主人公カール、スピーカー、切り替えられず・・・
    いやー相変わらず尖ってますな旦那。

    20年前の回想を挟んで結論はある程度見えてる作りになってて、ぐちゃぐちゃっとしてる過程を繋いでいく映画で。
    前作と比べるとややこしや、ややこしや
    ちょっとわかりにくさというかごちゃっとしてるような印象はあります(名前が入ってこないんだよなー)。
    けども相変わらず聞き込みに行ったら絶対なんかしらとっかかり見つけてくる展開の安定感、パンくず拾い映画

    カールは前作もそうでしたけど、とにかく感情移入が凄まじくて今回は一人で逃げ続ける女キアステンをなんとか助けたいと。
    ただ今作はカールは一人で生きる人を信じないキアステンに自分を見ているようなところがあって、この二人の関係が強く押し出されていたような映画になってるかと。
    だからこそカールの暴走に拍車がかかっているとも言えるのか。
    前作はアサドとの関係の構築が大きな部分を占めてたんですが、今作は関係性が出来上がっているということもあってアサドはブレーキ&ブレーキということで。
    まあなんだかんだアサドは無茶に付き合うわけですけども、なんとなくアサド置いてけぼり感があって二人の一体感は弱くなってたのはちょいと残念でしたかね。

  • というわけで
  • 優秀すぎる秘書と、ネコ、増えました
    ちょっくらカールが猪突猛進が過ぎるというのか・・・取り憑かれてるというのか・・・それが彼の魅力なんですけど、あんな必死に助けようとするならちょっとその気持ち周りの仲間にどや?

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