
Summary 想像力が豊かな女性レイチェルは毎日酒を飲み電車に乗りそこから見える元夫の暮らしぶりや、線路脇に住む人々の暮らしを覗き見ては想像にふけっていた、その中でもお気に入りの家ベケット通りの15番地の夫婦はレイチェ…Read more
19歳のジェイはヒューと関係を持った。
ジェイが幸せに浸っていたところ、ヒューは彼女を眠らせ廃墟へと連れていく。
気がついたジェイは車椅子に縛られていた。
ヒューは他の人には見えない「それ」に追われいて、肉体関係を持ったことで「それ」をジェイに移したと話した・・・。
2014年制作のホラー映画
監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
脚本:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
製作:レベッカ・グリーン他
追われる恐怖、これいかに。
監督さんが幼少期何度も見たという、しつこく追われる夢から着想を得て製作された映画。
何かのメッセージ性を感じる、その何かは各々でどうぞ感じたり考えたりしてね、という作りの映画かなと。
移した人間に教えとかないと結局自分に帰ってくるよ。
死ぬまで本当の意味で終わることはないよ。
また歩いてしか追ってこないという、生き残れる余地を十分に残しているという・・・「生かさず殺さず、殺すけど」一種の拷問ですと。
悩ましい設定ですわ。
移した相手に死んでもらったら困るというところがいいところで。
だからこそみんな(感染者達)で協力するような展開が成り立つんじゃないかなと思ったわけなんですが、解決するというところはアウトオブ眼中なんですね。
個人的にはですね。
スタート地点まで遡る謎解き、そしてなんやかんやで解決に至る展開を希望したかったなと。
この類は視覚的に恐怖が弱い分、謎解き的な要素が欲しい、欲しい!!なんて思ってましたが。
とか。
肉体関係が連鎖を生むわけだから、一人を愛す熱いハートで負の連鎖を断ち切る!!
自分を本当に愛してくれる男ポールの存在にやっと気付くことができたジェイはポールと手を取り合って「それ」と付き合う選択をする。
最悪なのは追われることではないのだから、みたいな。
追われる恐怖のその先にある愛する人をいつか失うことの恐怖を知りました19歳の秋。
なーんて見方とか。
完全なハッピーエンドだったりするのかもしれないです。
それぞれ見た人の捉え方が違うというところが面白いところだと思うので。
こういう見る側に委ねている映画に関しては・・・まあ正直どんな捉え方でもありかと思いまする。
単純に怖いと思わせるような作りではない映画だったので、展開は静かなというのかしっとりというのか。
状況に入り込もうと想像力を働かせることで怖さを感じれる映画なんじゃないかと。
ストーリー(長いので注意!!)
暇つぶしにゲームを始めた、周りの人で入れ替わりたい人物を一人決め、それを相手が当てるというゲームだった。
ジェイの選んだ人物を当てようとするヒューは黄色い服の子だと指差した。
しかし指をさした先にはそんな女性どころか人影さえなかった。
ジェイは冗談かと思い、そう問うとヒューはなぜか上映前の映画館から出ようと言い出し二人は外へ。
理由を聞き出そうとするが、ヒューは気分が悪くなっただけだとはぐらかした。
ある時、ジェイはヒューと初めて肉体関係を持ったのだが、終わるとヒューはジェイに後ろから近づき眠らせてしまう。
目覚めるとジェイは車椅子に縛られ廃墟にいた。
ヒューは謝り事の次第を説明し始めた。
ヒューが話すには何かに感染していて、他の人には見えない「それ」を見てしまうと言うのだ。
「それ」は知人や他人いろんな姿で追ってくる、肉体関係を持てば相手にうつすことができるが、うつされた人間が追ってくる「それ」に殺されれば標的は前の標的に戻る。
ヒューは実際に追ってくる何かを見せた、その姿は裸の女性でゆっくりとジェイに向かってきた。
できるだけ早く誰かと関係を持ち移せと話した。
ヒューはジェイの家に着くと彼女をおろし、逃げ切れよと言い残し去っていった。
ジェイはショックを受け、陰鬱とした日々を過ごした。
そんなある日、授業中外を見ると老婆が見えた、老婆は一直線にそしてゆっくりとジェイのところへ歩いてきた。
ジェイはジェイだけを見つめ近付いてくる老婆に恐怖を覚え、教室を出た。
廊下に出ても老婆は何も言わずジェイだけを見つめ迫ってくる、ジェイは車に乗り込み妹ケリーと幼馴染のポールのバイト先へ。
二人に話すと、完全に信じたわけではなかったが、ジェイを守るために彼女の近くにいることにする。
ジェイを守るために彼女の家の居間で待機していたポールのところへ眠れないジェイがやってきた。
二人が昔話に花を咲かせていると、窓ガラスの割れる音がした。
ポールが見に行くが誰もおらず、ケリーを呼びにその場を離れた。
ジェイは立ち上がり、割れたキッチンの窓へと恐る恐る近づいて行った、そこには家の中に入ってきている「それ」が近づいてきていた。
ジェイは階段を駆け上がり自室へと逃げ込んだ。
ポールとケリーを部屋へと入れる。
ジェイはパニック状態だった、その時ノックの音がした。
ケリーが開けるとそこにいたのはポールの妹のヤラだった、しかし安心したのもつかの間後ろには2メートル以上あるであろう大男がジェイの目に入った。
ポールたちには見えていない、ジェイは窓から逃げ出し外へ飛び出した。
自転車に乗り公園まで走ったジェイはブランコに乗った、そこへ追いかけてきたポールたちが追いつく。
そこへ一人の男が歩いてきた、ジェイに緊張が走る。
見えるかどうかを確認するジェイ、ケリーたちにも見えていた。
近所に住むグレッグが何事かと追ってきたのだった。
家に帰りたくないジェイは、ヒューに会って話を聞かなければと考えた。
グレッグは車を取ってくると言った。
ジェイ、ポール、ケリー、ヤラ、グレッグは車を走らせヒューの自宅へと向かった。
しかしそこはもぬけの殻だった、残された私物から出身校がわかりそこから住所を突き止めた。
本名ジェフ・レドモンドの自宅へついた面々はジェフに話を聞くことに。
ジェフはジェイが殺されれば次はジェフ、そうやって遡っていくと話した。
移すしか手はないと、追ってくる時は必ず歩いて追ってくるから車で時間を稼げと話した。
一同はグレッグの別荘へと移動し、ジェイは射撃の練習をした。
浜辺でリラックスしていると、後ろから近づいてきた「それ」にジェイは掴まれてしまうが、なんとか小屋へと逃げ込む。
追ってくる「それ」に向けて発砲した、しかし被弾はするがすぐ立ち上がり向かってくる。
ジェイは車まで走り、四人を置いて走り出したが、事故を起こしそのまま病院へ運ばれる。
目覚めたジェイは、恐怖に耐えきれずグレッグと関係を持つことに。
グレッグに移してから3日たっても、特にグレッグが追われるようなことはなかった。
ジェイは自宅へと戻り部屋へ引きこもっていた。
窓の外を眺めていると、白い服を着た男がテクテクと歩いて行き、グレッグの家の窓を割って侵入した。
ジェイがグレッグの家へと走り割れた窓から中に入るとグレッグの部屋をノックする「それ」がいた。
ジェイは開けちゃダメだとグレッグに叫ぶが、グレッグはドアを開けてしまい、「それ」はグレッグに飛びかかり馬乗りになると何かを吸い取るように腰を動かした。
グレッグが殺されてしまい、ジェイをずっと好きだったポールは自分に移すように話すが断られる。
ポールは「それ」を倒そうと考え、ジェイ、ケリー、エラを連れてプールへ。
プール内におびき寄せて感電させて倒そうとするが、「それ」は作戦に気付いていてプールの中に入ろうとしなかった。
逆に感電のために用意した家電をプール内に投げ込みだしジェイが追い詰められる。
ケリーが布をかぶせることに成功し、ポールが頭を銃で撃つとプールに落ちた。
ジェイがプールから上がろうとするも「それ」に足を掴まれる。
ポールは水中に発泡し頭を撃つことに成功し、なんとかジェイはプールから上がることができた。
ジェイの目にはプールは「それ」の血で真っ赤に染まっていた。
ポールはジェイと結ばれることができた。
二人が手を繋いで歩いていると、後ろには彼らを追うようにも見える人影があった。
おしまい。