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第9地区

Summary

20年前、ヨハネスブルクの上空に巨大な円盤型の飛行船が現れた。
扉は3ヶ月閉ざされ、誰も入れなかった。
船体に穴を開け突入を試みると、中には「エビ」に似た人型のエイリアンが栄養失調状態で発見される。
政府は救援組織を作りエイリアンに臨時のキャンプを用意してそこへ移した。
臨時キャンプ「第9地区」はスラムと化した。

SF

Review

2009年制作のSF映画
監督:ニール・ブロムカンプ
脚本:ニール・ブロムカンプ
製作:ピーター・ジャクソン

エイリアンどうこうというより、人間どうこうの話
個人的にはエイリアン武器による、局所的な爽快感が好き

以下ネタバレにご注意下さい。

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ストーリー(長いので注意!!)

  • 流れ
  • 20年前、ヨハネスブルクの上空に巨大な円盤型の飛行船が現れた。
    扉は3ヶ月閉ざされ、誰も入れなかった。
    船体に穴を開け突入を試みると、中には「エビ」に似た人型のエイリアンが栄養失調状態で発見される。
    政府は救援組織を作りエイリアンに臨時のキャンプを用意してそこへ移した。
    臨時キャンプ「第9地区」はたちまちスラムと化した。

    そして現在。
    20年間のエイリアンとのいざこざの末住民達のエイリアン排斥の機運は高まっていた。
    政府はMNUに強制立ち退きを委託し、その立ち退き作戦の責任者として、MNUエイリアン課のヴィカス・ファン・デ・メルヴェが選ばれた。
    ヴィカスはMNU南アフリカ代表のピエト・スミットの娘の夫でもあった。

    ヴィカスは武装したチームを連れて立ち退きの通告とそれに伴う同意のサインを貰いに第9地区へとやってきた。
    訳のわかっていないエイリアンから半ば無理やりサインを貰い、エイリアンの卵を焼き払い、エイリアンにしか扱えない銃器を押収していくヴィカス。
    実験室のような部屋を捜索していた時、筒状の容器から噴射された黒い液体を顔に浴びてしまう。
    その場では特に体調に変化はなかったが、親子のエイリアンの家を捜索した時、ヴィカスの体調が悪くなり嘔吐してしまう。
    クリストファー・ジョンソンと勝手につけられた名前で呼ばれる父親のエイリアンはコンピュータの機器が大量にある部屋を持っておりいかにも怪しかったが、ヴィカスの体調のおかげで助かった。

    体調が回復したかに見えたヴィカスだったが、鼻から黒い液体が流れ出した。
    指の爪も剥がれ始め、自宅に帰った時には口から黒い液体を吐き出し倒れ込み、緊急入院することに。
    立ち退き通告の際エイリアンに殴られ左手を負傷していたヴィカス、ギプスを医者が外すと左手はエイリアン化していた。
    ヴィカスはMNUに強制連行されてしまう。

    MNUのラボで体を弄られるヴィカス、彼がエイリアン化したことで、人間には扱うことができないエイリアンの強力な武器を使うことが可能になっていた。
    ヴィカスの義父ピエトの命令で実験は継続される。
    現状人間とエイリアンの中間の存在であるヴィカス、彼の変身が完了し「エビ」になる前に臓器を摘出して金儲けをしようとするMNU。
    ヴィカスは心臓を麻酔なしで摘出されそうになるが、暴れて逃げ出す。

    MNU即応部隊のクーバスが指揮をとり捜索が開始される。
    MNUはヴィカスがエイリアンとの性交渉で未知の病にかかった人物だとしたデマを流した。
    逃げ場を失っていくヴィカスは第9地区へと逃げ込んだ。

    捜索隊のヘリが第9地区へと向かってきた、ヴィカスは偶然クリストファーの家へと逃げ込む。
    助けを求めるヴィカス、クリストファーは追い出そうとするが、ヴィカスは気を失ってしまう。
    気を失ったヴィカスの左手を見たクリストファーは原因を知っているらしく、ヴィカスをとりあえず地下に匿った。

    ヴィカスが目覚めるとクリストファーはヴィカスが浴びた黒い液体の入っていた容器の行方を聞いた。
    MNUのラボの人間に取られた事を知ると台無しだと言った。
    地下も地上の部屋同様コンピューターが大量にあり、クリストファーの子供は燃料を入れて飛ぶんだと無邪気にヴィカスに教えた。
    クリストファーは母船に戻ればヴィカスを治せたがあの液体がないと戻れないと話した。
    飛ぶにはラボに取りに行くしかないとクリストファーは言ったが、ヴィカスは危険だとその提案を拒否した。

    変身が進み、ヴィカスが絶望する中、妻から連絡が入った。
    その通話を逆探知した捜索隊はヴィカスの居場所を特定する。
    元の体に戻り妻とまた暮らすと約束したヴィカスはクリストファーの元へと戻り、黒い液体を取り戻すためにまずは武器を調達しに行くことに。

    ヴィカスはヨハネスブルクの犯罪王ナイジェリア人組織のボスであるオビサンジョに武器を売ってくれと頼む。
    エイリアンを食せばエイリアンの力を手に入れることができると信じているオビサンジョはヴィカスの腕を切り落とそうとする。
    しかしヴィカスはちょうど落ちていたエイリアン用の武器を拾いなんとかその場を切り抜けることに成功する。

    捜索隊の突入が空振りに終わる中、ヴィカスとクリストファーはMNUに突入した。
    エイリアン用の武器を使い地下4階のラボまで進み黒い液体を取り戻す、なんとか脱出しクリストファー宅へと逃げこんだ。

    息子に司令船を起動させるクリストファー。
    ヴィカスを直すのにどれくらいの時間がかかるのかを聞くと、3年だと教えられるヴィカス。
    まずは仲間を救わないとと話すクリストファーに激怒したヴィカスはクリストファーを殴り倒す。
    気絶したクリストファーを置いて地下へ降りたヴィカスはクリストファーの息子と2人で司令船を発進させる。
    上の小屋が崩れ司令船が地上に姿を現した。

    MNUはミサイルで司令船を攻撃し撃ち落とす。
    捕まえたクリストファーを連行するクーバス、司令船ではヴィカスが取り押さえられ連行された。
    しかしそこへナイジェリア組織がヴィカスを奪おうと攻撃を開始する。
    オビサンジョの元へ連れていかれるヴィカス。
    今度こそ腕を切り取られそうになるが、司令船に隠れていたクリストファーの子供がなにやら操作をすると、オビサンジョが所有していたエイリアン用ロボが起動する。
    そして20年間浮かんでいるだけだった母船も動き出した。
    ロボはヴィカス以外の人間を一掃してくれた、ロボの胴が開くとヴィカスはその中に乗り込んだ。
    クリストファーはクーバスに母船を操作している人間を教えろと尋問されていた。

    ロボに乗り込んだヴィカスはクーバスの前に現れたが、クリストファーを見捨て逃げ出した。
    が、思い直しクリストファーを救出する。
    クリストファーを庇いながら司令船へ、足止めするとクリストファーを行かせるヴィカス。
    クリストファーは3年で必ず戻ってくると言って走り去った。
    ヴィガスのMNU即応部隊と激闘のおかげで、司令船は飛び立ち母船へと辿り着くことができた。
    ついにロボが壊れクーバスに追い詰められるヴィガス。
    殺されそうになるが、やってきたエイリアンたちによってクーバスは引きちぎられる。
    そして母船は飛び去って行った。

    その後ヴィカスは行方知れず。
    エイリアンの移住完了後、第9地区は撤去される、第10区のエイリアンの数は250万を超え現在も増加中。
    (ラスト、ヴィカスと思われるエイリアン姿が)
    おしまい。

以下感想

  • なんやかんや
  • エイリアンに変身だけはしたくない男がいろんな意味で成長する話
    エイリアン武器とエイリアンロボの爽快さは、ただただ好き。

    人間は非情であるという話でもあり
    人間対エイリアンという構図はあるけども、そういった大きな枠での展開ではなく、人間達が何より怖いという往年のゾンビ映画のような展開で
    人間というのか権力者というのか・・・人間の非道な側面が強調されてる映画。
    主人公自体が一応権力者側の人間であり、権力者側の視点から見れば転落していく男というわけで。
    映画のラストの段階では主人公は救われない
    権力者側からエイリアン側へ、強者が弱者へと、というのは何かメッセージ性を感じたり。
    ただMNUがちょいとばかし非情すぎる、そういう側面を強調しすぎているような気もしたり。

    主人公の絶妙の人間性
    決して悪い人間ではない、しかし良い人間かと言われると・・・違うなと。
    ヒーローでもなくパワー系でもなく、この展開としても人間としても間に挟まれている感のある男という、現実味を帯びた人物設定だからこそ良いですなと、エイリアン武器もより一層輝きますなと。

    心くすぐるロボと弾け飛ぶ人間の爽快感
    この表現ではアブナイ奴になってますけども・・・。
    展開としての爽快感ではないですけど、一つのシーンとしての爽快感は個人的に1番の魅力。
    そして。
    ドキュメンタリー形式にする事のわかりやすさとテンポの良さ
    インタビューを挟んで説明を入れる、この情報の補完が自然であり、わかりやすいと。

  • というわけで
  • 腕がエイリアン化する・・・ちょっとかっこいい・・・
    まああの段階ならなんだけども・・・。

    壮大になりがちな設定ですけど、一人の男に焦点を当てた面白さがある。
    個人的には色々と心くすぐってくる映画でーした。

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