SilverNullf

Silver Nullf MoviesReview

トゥルース・オア・デア 〜殺人ゲーム〜

ホラー(タイトル)

Review

2018年制作のホラー映画
監督:ジェフ・ワドロウ
脚本:ジェフ・ワドロウ
製作:ジェイソン・ブラム

外さないように作った「ありがち感」は強い。個人的感覚としてホラー、緊迫、恐怖などなどの要素は弱いと感じる。
ある程度の刺激、「適度に」という意味においては、逆に言えば観やすいとも言えるかもしれない

以下ネタバレにご注意下さい。

感想へスクロール

ストーリー(長いので要注意)

  • メキシコ旅行にて
  • 仲良し6人組は大学の春休みにメキシコへと旅行へ出かける。
    メキシコ旅行最後の夜、オリヴィアはバーカウンターで一人の男と知り合う。カーターと名乗るその男とオリヴィアが談笑していると、残りの5人がやってきた。
    カーターは面白いところがあると話し、6人をあやしげな廃屋(教会)に連れて行き、「真実か挑戦か」ゲームをしようと提案した。(指名された人間が真実か挑戦かを選び、真実なら質問に正直に答え、挑戦ならば言われた内容を実行するというゲーム)

    6人とカーター、そして別でメキシコ旅行に来ていた大学の同級生のトニー(跡をつけてきた)を加えてゲームをすることに。仲間との関係に亀裂を走らせながらゲームは進み、カーターの番が回ってきた。
    カーターは真実を選び、質問は「私達のオリヴィアをどうするつもり?」だった。はにかむオリヴィアを尻目にカーターは「ここに連れてこられる人を見つける必要があった」「オリヴィアは騙しやすそうだから狙った」「ここでゲームをさせたのは自分の命のため」と話し、立ち上がり帰ろうとした。
    オリヴィアが追いかけると、どこで何をしていても質問されたら始まり、真実を言わないと死ぬし挑戦しないと死ぬと話しルールに従えと忠告をして去って行った。

  • 呪いのゲーム
  • 旅行も終わり、大学生活へと戻ったオリヴィアはいたるところで「真実か挑戦か?」という文言を目にするようになる。

    メキシコでのゲームの際、オリヴィアは親友であるマーキーの彼氏ルーカスに好意を抱いていると指摘されており、それから今日に至るまでマーキーとの関係はギクシャクしていた。しかし、オリヴィアを家族同然に思っていたマーキーが歩みよりを見せ2人はいつもの関係に。

    大学の図書館内にいるマーキーとルーカスの元へと向かっているオリヴィアに異変が起きる。図書館内にいる大学生達が不気味に笑い「真実か挑戦か?」と問いかけてくるのだ。大勢に囲まれたオリヴィアはとっさに真実を選ぶ。
    取り巻く大学生達は、親友の隠し事を話せと、「マーキーは浮気をしている」とオリヴィアは叫んだ。それを聞いたルーカスは怒りその場を後にする。
    後を追うマーキーに幻覚の話をしようとしたが、もちろん聞く耳を持ってもらえず。またマーキーとの関係はこじれてしまう。

  • 最初の犠牲者
  • ロニーがバーでナンパをしていると、その女は不気味な笑顔を見せ「真実か挑戦か?」と問いかけてきた。挑戦を選んだロニーだったが、途中で挑戦をやめてしまう。ロニーは何かが憑依したように不気味に笑い、ビリヤード台から落ちて首の骨を折り、死亡した。

    一方、オリヴィアはメキシコに行った仲間におかしなことが起きていると説明したが、もちろん信じてもらえず。その時一斉にみんなの携帯が鳴り、ロニーが死んだことを知る。
    オリヴィアはゲームが続いているのだと確信した。ルーカスはオリヴィアのいうことを信じずその場を後にするが、「真実か挑戦か?」と問われ、その人智を超えた体験にオリヴィアへ連絡すると、オリヴィアに抱く密かな好意を話す。質問はオリヴィアをどう思っているか?だった。

    マーキーも帰宅し、メキシコに行った6人全員が集まった。マーキーにゲームが続いていることを説明するも、やはり信じてもらえず。そしてマーキーの携帯にメッセージが入る「真実か挑戦か?」
    信じていないマーキーは挑戦を選び、挑戦内容はオリヴィアの腕の骨を折ることだった。もちろんマーキーはできないと拒否するが、挑戦しないことは死を意味するため、オリヴィアはわざと挑発しマーキーに自分の骨を折らせる。

  • 回り出す順番
  • 病院にて、オリヴィアに付き添った6人のうちの一人ブラッドの番が回ってくる。ブラッドは自分がゲイであることを父親にカミングアウトすることに。
    6人のうちの一人タイソンは医学校の面接を受け、帰り際面接官に「真実か挑戦か?」と問われる。真実を選ぶと処方箋の偽造はいつからしているか?と、真実を言えるはずもないタイソンは何かに憑依され、ペネロピを目玉に突き刺し死亡した。

    オリヴィア達は、カーターと一緒にゲームをしていたと思われる女性ジゼルを見つけ、彼女のフェイスブックからコンタクトを取ろうと試みる。
    恋人のタイソンが亡くなった傷心のペネロピに順番が回ってくる。真実を選ぼうとするが、なぜか強制的に挑戦することになってしまう。だが、みんなの協力もあり、なんとか挑戦を成功させ生き残る。
    ジゼルから連絡があり、5人で会いに行くことに。

  • 生き残りの女ジゼル
  • ジゼルに話を聞くと、廃屋(教会)でゲームを始めたものの、ゲームが終わることはなく、次々と友人が死んでいったと話した。原因はわからないと続けるジゼルは、友人のサムという人物が教会の物を破壊しまくったことが原因だと思っていたと語った。ペネロピが真実を選べなかったのは、ジゼル達がルールとして真実は連続で2回までと決めていたからだった。
    新たなグループを引き入れれば自分たちは助かると思っていたらしいが、そういうわけでもなく、ジゼルの番が回ってきていた。ジゼルはオリヴィアに謝ると銃を向け引き金を引いた。
    ペネロピがオリヴィアを庇い被弾、挑戦失敗となったジゼルは憑依され、自分の頭を撃ち抜いた。

  • イネス・レイエス
  • 教会に何かあるという結論に達し、オリヴィア、マーキー、ルーカスは教会について調べ、ブラッドは警官である父親といることに。
    オリヴィアは充電器を取りに2階へ行き、不穏な空気を感じる。一方1階のマーキーとルーカスは、教会で大殺戮が起こり、イネス・レイエスという女性だけが生き残ったこと知る。
    オリヴィアは侵入していたホームレスに掴まれる。「真実か挑戦か?」オリヴィアは挑戦と叫んだ。
    2人が駆けつけるとホームレスは正気を取り戻し家から逃げ出した。マーキーが挑戦内容を尋ねると、「ルーカスと寝ろ」とオリヴィアは言った。それを聞いたマーキーは当然怒り、一人その場を後にする。

    オリヴィアは真実を選んであることをマーキーに知られるのを恐れて挑戦を選んだ。隠しながらもお互いを想いあっていた2人は関係を結ぶが、その最中にルーカスの順番が回ってきた。
    憑依されたオリヴィアが問う「真実か挑戦か?」ルーカスは真実を選び「本当に愛しているのは誰だ?」と聞かれたルーカスは、君が気になっていると前置きした上でマーキーを愛していると話した。

    マーキーは自殺した最愛の父を撮影した動画を見ていた。すると動画の中の父親はマーキーに話しかけてくる。
    マーキーは真実を選ぶ。父親は自分が自殺に使った銃を持っているのはなぜだと問い、マーキーは時々使いたくなるからと返した。ニタっと笑った父親は銃を手にもてと言った。

    マーキーと連絡が取れない2人は、ロザリト教会大殺戮の生存者イネス・レイエスに会いに行くことに。

  • 始まりの人
  • イネス・レイエスは舌がなく、喋ることができなかったが、筆談で語ってくれた。
    その昔、神父は少女達を虐待しており、ある少女がケイラックスという悪魔を呼び出すと「遊び」に取り憑いた。悪魔は何にでも取り憑くそうだ。
    ケイラックスが取り憑いた少女は神父を殺した。その後もケイラックスは遊びを続けさせ大勢が死んでいった。
    悪魔を解放したものは簡素な儀式で悪魔を封じることができる。呪文と捧げものを入れた壺があれば封じることができるらしく、イネス・エレネスはその壺を見せてくれた。
    その壺を教会で見たオリヴィアは撮っていた写真を見せた。割れた壺を見たイネス・エレネスは動揺し、壺を割ったものは同じ事をしなければならないと説明した。捧げものとは「舌」であり、イネス・エレネスが最初にケイラックスを呼び出した張本人だった。

  • オリヴィアの秘密
  • ジゼルが話していた、サムが教会のものを破壊した時、壺が割れてしまったことが原因でケイラックスは解き放たれ、その時興じていた遊び「真実か挑戦か?」に取り憑いたのだと結論づけた。
    ブラッドと合流し、そんな話をしている時、ブラッドの父親がやってきた。警官である父を連れ出すブラッド、息子を心配している父親をよそに順番が回ってきた。
    ルーカスが真実を選び、マーキーも真実を選んでいたため、ブラッドは挑戦しか選択肢がなかった。父親の銃を奪い命乞いをさせるのが挑戦内容だった。

    父に謝り抱きしめると、ブラッドは銃を抜き取った。
    マーキーから連絡を受けたオリヴィアはブラッドが挑戦しか選べないと知り、急いで外へと出たが、銃を父親に向け命乞いをするように命令するブラッドは警官に撃たれ死亡した。

    2人はマーキーと合流した。程なくオリヴィアの番になり、オリヴィアはマーキーに知られたくない話しがあるため真実を選ばず挑戦を選んだが、挑戦内容は「マーキーにお前が一番恐れている秘密を話せ」だった。

    結局話すしかなくなったオリヴィアは意を決し、マーキーの父が亡くなった晩、自分が一緒にいたと話し始めた。
    オリヴィアはその晩両親と喧嘩をし、親友のマーキー宅へ行った。マーキーの父親はオリヴィアに酒を勧め、その日仕事をクビになったこと打ち明け、そしてオリヴィアと関係を持とうと迫った。
    オリヴィアはなんとか逃れ、正気を取り戻したマーキーの父は許して欲しいと懇願するが、オリヴィアはマーキーに言うと脅かした。そんなことをしたら死んでやると言う父親にオリヴィアはその方がマーキーも幸せだと言ってしまったと。

    話を聞いたマーキーは二度と信じないと吐き捨てその場を後にした。

  • サムは生きていた
  • 事情聴取が始まり「真実か挑戦か?」をしている人間が次々と死んでおり、あと4人しか残っていないと刑事は話した。オリヴィア、ルーカス、マーキー、そしてサムだと続ける。サムが生きていることに驚いたオリヴィアは刑事に写真を見せてもらった。
    その顔はカーターと名乗った男の顔だった。オリヴィアは隙を見てカーター(サム)の情報を写真に撮り警察を後にする。

    オリヴィアがマーキーの部屋へ入ると、マーキーは部屋で父親が自殺に使った銃を握り、自分に向けていた。マーキーは過去にも父親が自殺未遂をしていることを明かし、オリヴィアのせいではないことを話した。
    オリヴィアはカーター(サム)が見つかったことを話し、ゲームを終わらせられると話した。

  • 儀式
  • 3人はサムに会いに行った。ゲームを終わらせる方法があると話し、教会へ一緒に来るように話すが、抵抗したため銃で脅して強制的に連れて行くことに。

    教会に到着し、イネス・エレネスに教えてもらった通りにサムに儀式をさせる。教会全体が揺れ始めた。
    同時進行でルーカスに順番が回ってくる。ルーカスは後の2人が真実を選べるように挑戦を選択、内容は「2人のうちどちらかを殺せ」だった。ルーカスは2人を殺す気はなくその場を離れ、マーキーが後を追った。
    オリヴィアはサムに舌を切り取るように命令する。
    ルーカスはマーキーとの別れを済ませ立ち去ろうとするが、ケイラックスに憑依されてしまい、儀式を止めようとオリヴィアとサムのところへと戻ってしまう。

    マーキーが憑依されたルーカスを抑え込み、オリヴィアはサムに舌を切るしか生き残る方法はないと叫ぶ。
    サムは決心し舌を切り取ろうとするが、ルーカスに憑依しているケイラックスは「ルーカスは挑戦を果たしていない」と言うとサムの持っているナイフを掴みサムに突き立てた。サムが崩れ落ち、そしてケイラックスは憑依しているルーカスの首を掻き切った。

  • 誤算
  • カーター(サム)がオリヴィア達を教会へ連れてきたのは参加者を増やせるからだと気付いたオリヴィアはマーキーに挑戦を選ぶように話す。オリヴィアを信じて挑戦を選んだ。
    オリヴィアを銃で撃てと言う挑戦だったが、オリヴィアは何もしないでと言いマーキーはそれに従った。憑依されたマーキーが挑戦失敗で自分の頭を撃ち抜こうとした時、それを読んでいたオリヴィアが止めに入った。
    オリヴィアは腕を負傷したが、御構い無しにケイラックスに「真実か挑戦か?」と問う。ケイラックスはゲームに参加していないと話すが、一度聞かれたら参加というルールだと返す。

    ケイラックスは真実を選び、オリヴィアはどうすれば生きてゲームから抜けられるかと聞いた。
    真実を言うしかないケイラックスだが、動揺は微塵も見られなかった。止められるのはカーター(サム)だけでそれ以外は参加者が死ぬまで終わらないと話した。

  • 世界への拡散
  • オリヴィアは、教会内で動画を撮影し、ユーチューブにアップした。オリヴィアは動画内で事の顛末を説明し、そして最後にこう締めくくった「真実か挑戦か?」
    (動画を見ている2人組の内の一人が憑依される様子)
    おしまい。

以下感想

  • なんやかんや
  • 若い子達が旅行へ、酔っ払って地元民風のイケメンに連れられ廃屋へ、何気ないゲームに興じた結果、ゲームを続けなければ死ぬ呪いにかかり、呪いから逃れるために奔走する。流れはホラーの王道、または型にはまった作品ではあるけども、安定感はあるとも言える
    危険を冒して奇をてらうよりもセオリー通りな作品の方が興行的にも間違いないだろうし、最早そういったホラーの安定ジャンルだと言っても過言ではないかもしれない。

    「観客は何かが起こるとわかっていて、作中の人物は全く何もわかっていない」という状況が長ければ長いほど、気持ち悪さがヌメッと続く
    「呪いのゲームをイケメンに渡され、本人達は呪いのゲームに巻き込まれたとは知らないままで旅行を終えて普段の生活に戻る」という流れに失速するかなと不安を覚えるも、そこから全員が把握するまでうだうだすることもなく、わりとスムーズな展開で良き。

    「世界を救うためなら友人達を犠牲にする」と言っていたオリヴィアが、最後には真逆のことをしてしまう。という映画である。

    主人公オリヴィアは、ボランティアに勤しみ、ホームレスにはお金を恵んであげるような、道徳的に正しい存在として終盤まで存在している。それ自体は主人公なんだから当たり前といえば当たり前ですが、結末ありきで見ると、主人公は正しい存在として過剰に(意識的に)表現されていたと感じる
    最終的な着地として世界を巻き込む選択を取るからこその布石と言えるわけで。とどのつまり「善行を積んでいる人間も、追い詰められれば結局、これである」という映画である。

    「人間は嘘をついて生きている」「親友、家族同然という関係の薄っぺらさ」という要素があり、それでも最後はお互いを信じることにする。つまり一見すると友情の危機を乗り越える。という主人公と親友のあるべき姿風にも見える
    ただ、事実として世界を悪魔に差し出す主人公の選択は、今まで築いてきた彼女の道徳的な正しさが表面的で信用ならないものに成り下がっていることを示しているわけで、(親友のための選択に見せといて)自分が助かりたかっただけなのかもしれない。と穿ってみる。

    視覚的なインパクト、緊迫感、全体的なホラー感は明らかに弱い、弱すぎる

  • というわけで
  • 呪いの仕組み自体は映画「リング」ぽいというのか、「ダビングして次の人への延長線上」に見えて、特に新しさは感じないけど、オチとしては人間らしいというのか、人間という存在を信用していない構造は個人的に好みではあるう。

    「道化者が観客への説明的にまず死ぬ」「人として正しい主人公」などのホラー映画的な展開に象徴される画一的な作りは目立ったものの、逆にそれを意識的に組み込むことで結末がより映える作品に仕上がっていると言えるのかもしれない。

Top
©SilverNullf