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Silver Nullf MoviesReview

サイバー・ストーカー

Thriller

Review

2015年制作のサスペンス・スリラー映画
監督:ブランデン・クラマー
脚本:ブランデン・クラマー
製作:デイビット・バウシュ

全ての映像が主人公の何かしらの端末からの映像で構成されている。現実路線ファウンドフッテージ作品。
もはや面白いとか、面白くないとかじゃないのかも知れない

以下ネタバレにご注意下さい。

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ストーリー

  • ざっくり流れ
  • (犯人が主人公のあらゆるカメラ付き端末をハッキングし、主人公を覗き見ている映像のみで構成されている)

    大学院生活を送るためにニューヨークにて初めての一人暮らしをすることになったエマ。友達もでき、彼氏もできた彼女の生活は順風満帆に見えたが、一部の写真データ(彼氏、元彼の写真のみ)が消えたり、非通知からの不気味なメールが届くようになったりと、不可解な出来事が続く。

    彼氏のアカウントから卑猥な動画や昔の自分の動画を送られ、彼氏はそれに関してなりすましだと否定したものの、エマは恐怖から誰も信用できなくなる。

    玄関の扉の鍵がかかっていないという事態が起きたが、何も盗まれていないことから、自分が過敏になっているのかもと特に対応しなかった。その夜、家の中には眠るエマ以外の黒い人影があった。

    彼氏から猫をプレゼントされ、仲直り。その後初めて夜を共にする。

    後日、彼氏から連絡が入り、エマに関わるなと誰かから脅迫されたと教えられる。警察を呼ぶが、犯罪が起きるまで動けないと何もしてもらえなかった。

    恐怖もピークに達している時、エマが家に帰ると猫が死んでいた。
    参ってしまったエマは両親にストーカーがいることを話し、すぐに引っ越すように言われ、準備を始める。

    彼氏とは連絡が取れない。

    家にいられないため、友達の家へ行くことに。友達が迎えにくるまでは家で母親とビデオ通話をしていた。
    すると突然部屋の明かりが消え、黒い人影が現れる。叫ぶエマ、母親は警察に通報する。暗闇の中エマが縛られている音が聞こえる。エマを呼ぶ母親、犯人の顔が少し映り、エマを助けて欲しいと懇願するが、犯人はパソコンの画面を閉じた。

    (エンドロール後)
    警察がエマ宅へと到着し、呼びかけるも返事はない。
    おしまい。

以下感想

  • なんやかんや
  • 被害者の端末カメラを追いながら、犯人の主観で進むPOV。
    そして結局犯人もわからず、主人公も行方知れずで、ストーキング動画だけが残った、というファウンドフッテージ手法。100%犯人の主観、心情によって一連の流れが作られていることから、犯人の残した置き土産的な作品という名目でしょうか。
    とにかく、主観撮影の類はもはや特徴的とも言えないやり口である。

    ファウンドフッテージという手法で、かつ現実路線な脚本となると、先も読める。かつ日常が侵されていくようなスタイルだと、もちろん主人公の日常がメインになってくるので、ことホラーにおいて日常を見せられても端的に言って「つまらない」と感じる。

    ファウンドフッテージという構造上の問題というのか、現実世界に寄せた作りは、どうしても盛り上がりという点に難がある。もちろん忍び寄る恐怖というもの自体がそもそも絵的には伝わりにくいわけだから、しょうがないといえばしょうがない。

    昨今、恐ろしくこの手の作りの映画が増えたと思うけど、個人的にはその発想、新たな視点、という新しさが良かっただけみたいなところが正直あり、このもはや使い古された手法を映画というコンテンツでこれからも使い続けるのだろうかと辟易。
    撮影手法自体が地味になりやすく、話の構成としても現実路線を重視することでの地味さも相まって、結果映画として観せられても困る

    つまり再現VTR的に要所だけ見ても理解できるだろうし、十分伝わるだろう、というレベルを抜け出せていない印象が残る

  • というわけで
  • 正直なところ、この手の手法で撮られた映画はもうお腹いっぱいで、わざわざ映画という枠に限界をつくっているようにも思える。予算の兼ね合いもあるだろうけれども。

    有り得る恐怖、現実的恐怖という要素はよくわかるし伝わったけど、果たして映画である必要があるか?という思いは拭えなかった。パソコンの内蔵カメラにテープを貼る人がこの映画で増えるならば、価値ある映画と言えるのかも知れない。

    主演アシュレイ・ベンソンの肉感的というのか、健康的魅力というのか、とにかくキャスティングには「ありがとうと」としか言いようがない

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