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MAMA

Summary

投資会社を経営しているジェフリーは経営に失敗してしまい共同経営者とアナリスト、そして妻をも殺害してしまう。
娘二人を連れて逃走するも、事故を起こし山小屋にたどり着く、娘2人を殺し自分もと考えていたジェフリーは姉ヴィクトリアに手をかけようとするが何者かに阻まれ殺されてしまう。
5年の月日が経った。
ジェフリーの弟ルーカスは私費を投じて探し続けていた、資金も底をつき困り果てていたルーカスの元へ2人が見つかったと連絡が入る、2人は生き残っていた。

Horror

Review

2013年制作のホラー映画PG12作品
監督:アンディ・ムスキエティ
脚本:アンディ・ムスキエティ
原作:アンディ・ムスキエティ
製作:バルバラ・ムスキエティ
率直な感想としては日本的なホラーを感じさせる?作品かなと感じました。
MAMAの全体的造形も私をしっかり不安にさせてくれました

タイトルを見てもそうですが、男はわきに置いといて、という映画な印象。

以下ネタバレにご注意下さい。

以下感想などなど

  • ルーカスの主人公感よ
  • まず姉妹の叔父にあたるルーカスにほぼ見せ場という見せ場がありません。
    なんか主人公感、姉妹を救う感をビンビンと感じていた私は肩透かしを食らった格好ですが。
    しかしルーカスは私費で5年間探し続けて、ついに見つけるわけなので、それだけでヒーローだよ(にっこり)
    縁故的な部分をあえて排除しているように見える。血の繋がりはない2人の母親、イーディスとアナベルの愛情に姉妹がどう向き合うのかという見方、タイトルのMAMA通りの母親のお話。
  • アナベルはファンキーで、愛もあった、MAMAである
  • ルーカスの彼女であるアナベルはバンドマンのファンキーな女性ですが、ルーカスのために姉妹と一緒に住む決心をします。当初は自分のことをアナベルと呼んでほしい旨の発言があったので母親になるという感覚はなかったんだろうなということが伺えますが、アナベルは姉妹と3人で過ごす中で愛情をぐいぐい膨らませていくわけです。
    終盤に命を懸ける彼女にそこまで違和感は感じてはいないんですが、そこまでの愛情を示すということにもう少し理由付けみたいなものが欲しかった気もしないでもないですが、愛情は理屈じゃないとも言えるからセーフ
  • ドレイファス博士は存在は中途半端
  • ドレイファス博士は、姉妹の診察を担当した人物で、彼女らを研究対象として見ていて、善意というわけではなく自身の利益のために親権争いに不利なルーカスに協力。

    彼は結局のところ姉妹の論文(のような類のもの)を書こうとしており、最初は孤独に耐えるために2人が架空の存在「ママ」を作り上げたと思っていた。がしかしヴィクトリアから聞いた「子供と崖から落ちた女性の話」が事実としてあったかを調べていく過程で、イーディス・ブレナンという女性の存在に行き当たる。

    中盤辺りになると、ヴィクトリアは解離性障害の兆候を示していて、もうひとりの「ママ」という人格を持っているとしていますが、これは建前でこの段階ではもうすでにイーディスと「ママ」を結びつけてたんでしょうが・・・。

    霊に育てられたという姉妹という実証を持って本を出版するつもりだとしても、単身山小屋へ突っ込むかね?、雑に扱われた感・・・男は雑に扱われている感。

  • イーディス・ブレナン、霊だけれども、MAMAである
  • 昔々、精神を病んでいたイーディスは子供を奪われてしまう。必死になって取り返したはいいものの、教会関係者等に追われた結果子供と一緒に身投げすることになる。
    子供は崖に生えていた木に引っかかりその後人間が発見し埋葬された。それからというもの霊となったイーディスはせっせと森をさまよって子供を探す。そして森で2人の殺されそうな子供を見つけ、ママになる。

    文字にするとただのいい奴、だけども端的に言って顔が怖い。
    洋画のホラーは存在そのものに恐怖するということがあまりない印象なんですよね、なんか日本的な造形してると個人的には感じる。絵的なインパクトは洋画の中ではかなり強い、日本的な怖さはあったかなと

  • ヴィクトリアとメガネ
  • リリーとイーディスが遊んでる部屋に入っていくヴィクトリアがメガネを外すシーンがあります。
    終盤イーディスがメガネを壊すシーンがあるので、人からもらった眼鏡をかけていることイーディスにとっては裏切りだったのでしょうが。

    ヴィクトリアはクリアMAMA(イーディス)という、はっきりと人間ではない存在を見るのが嫌だった(怖かった)のかもしれない。

  • なんなんだお前はジェフリー
  • ルーカスが入院している時夢に現れた兄のジェフリーは娘を救ってくれと頼む。
    今更そんなセリフいる?
    娘達を道連れにしようとした父親という以外の要素を入れる必要はなかった気がします。違和感が残るというのか、見てる途中で単純に引っかかる。
    ルーカス、ドレイファス、ジェフリー、この作品は基本的に男に用はないというスタイルであることは言えるようだ。
  • 2人のMAMAと姉妹
  • 姉ヴィクトリアと妹リリーには、どうしても埋められない記憶というギャップがある。
    リリーの記憶ではイーディスが最初から母親なので、つまりイーディスを選択するのは自然の成り行き。
    ただ「かわいそうなリリーはイーディスに連れて行かれました」としないために、終盤はイーディスの愛情を感させる母親的な側面をポンポンと描いていて、悲観的に見せないようにしていたとは思う。
    ただ終盤に放り込みすぎてるような気もしないでもない。
    序盤から愛情溢れるイーディスだったら、それはそれで問題ですが。

    対してヴィクトリアはやはり人間的な部分が多分に残ってるので、イーディスに対しての愛情は見受けられるものの、やはりこの世のもではないことを理解しているし、イーディスと逝く場所は自分の居場所ではないと考えてはいる。
    正しい居場所と妹への愛情の狭間で苦しむヴィクトリアのとる選択は、観客としては間違っていないと言えますが・・・・リリーの選んだ世界の方がより幸せな可能性もなくはない。
    とにかく、ヴィクトリア役の子役さんは終盤の演技も素晴らしかった。

  • というわけで
  • 結末を見てしまえば、血の繋がりのない母娘の絆を描いた作品ではあるかなと感じました。親子は血の繋がりじゃないと。
    イーディスがリリーの幸せを思って身を引くという展開もまた母親としての愛情を表現できるわけで、ありかもしれないですが。
    前述した通り、リリーにとって母親はイーディス以外あり得ないわけなので、自然な流れではありますかね。
    タイトル通りの、「MAMA」な映画でした

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