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Silver Nullf MoviesReview

ボディ・ハント

ジャンル・スリラー

Summary

17歳のエリッサと母親のサラはシカゴから自然が美しい街へと越してきた。新しい自宅から見える家は過去に殺人事件が起きていた。

近所の住人の説明によると、メアリー・アンという少女が両親を殺し、森の中へ姿を消し、いまだに見つかっていないという話だった。事件当時メアリー・アンの兄であるライアンは伯母の家で暮らしていたそうで、現在はその殺人事件のあった家で生活をしている。
ライアンは町の住人から色眼鏡で見られ、孤立していた。

Review

2012年制作のホラー・スリラー映画
監督:マーク・トンデライ
脚本:デヴィッド・ルーカ
製作:ピーター・ブロック
原案:ジョナサン・モストウ

エリッサ(ジェニファー・ローレンス)が良い、良い!!
「戦慄のスクリーミング・シチュエーション・スリラー」なんていう文言がパッケージというのかサムネにありましたけども・・・それはちょっとよくわからない(いろんな意味で)。

以下ネタバレにご注意下さい。

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ストーリー(長いので注意!!)

  • 流れ
  • 17歳のエリッサと母親のサラはシカゴから自然が美しい街へと越してきた。新しい自宅から見える家は過去に殺人事件が起きていた。
    近所の住人の説明によると、メアリー・アンという少女が両親を殺し、森の中へ姿を消し、いまだに見つかっていないという話だった。事件当時メアリー・アンの兄であるライアンは伯母の家で暮らしていたそうで、現在はその殺人事件のあった家で生活している。
    ライアンは町の住人から色眼鏡で見られ、孤立していた。

    近所に住んでいるタイラーに飢餓救済の集会へと誘われたエリッサは行ってみることに。しかし飢餓救済とは名ばかりのただのパーティーだった。タイラーに言い寄られたエリッサはそれを拒み一人歩いて帰ることに。
    道中、車で通りかかったライアンに送ると言われ最初は断るも、雨が降ってきたため送ってもらった。

    ライアンは自宅へと戻り食事の準備をすると地下室へと向かった。鍵を開け中に入ると女性がライアンに飛びかかってきた。
    ライアンは「暴れるなキャリー・アン」と彼女を抑え鎮静剤のようなものを打った。おとなしくなった彼女にエリッサ達が越してきたことを伝え、迷惑をかけるなと優しく話した。

    エリッサは選曲したCDをプレゼントするためにライアン宅へと赴いた。部屋を見回るとキャリー・アンの部屋へと行き着いた。
    当時13歳だったキャリー・アンの部屋はそのまま残されており、年の割に幼い印象を抱く部屋だった。ライアンは自分がお守りをしていた時にブランコから落ちてしまい、脳に障害が残ってしまったと語った。
    それからは別人のように、叫び、暴れ、隙があれば森へと行くようになったと話した。

    エリッサが帰ったのち、ライアンはキャリー・アンの部屋の鍵を閉め忘れ、キャリー・アンは森へと逃げ出してしまう。気付いたライアンは必死に森を走った、キャリー・アンはエリッサの家へと向かっていた。
    ライアンはすんでのところでキャリー・アンを捕まえ、なんとか彼女の存在がバレてしまう事態を回避した。

    ライアンとの関係を良く思っていなかった、エリッサの母親サラは、ライアンを自宅に招いて3人で食事をすることにした。
    サラは通じ合っている2人を見て、ライアンに2人きりで会わないように強く言った。ライアンは約束をし、その場から逃げるように帰った。
    もともと問題のあったサラとエリッサの関係はより問題のあるものになった。

    翌日、エリッサはライアンに昨夜の非礼を詫び2人はライアン宅でいい雰囲気になる。しかしエリッサが洗面所にいる時、キャリー・アンが地下から抜け出し、エリッサと鉢合わせそうになる。
    そのことに先に気付いたライアンはエリッサを強引に家から追い出し、逃走したキャリー・アンを追った。

    森の中にはイチャつくカップルがいた。そこへ向かおうとしているところをライアンが止める。暴れるキャリー・アン、バレないようにキャリー・アンの口を強く塞いでいると鈍い音がした。ライアンはキャリー・アンを勢い余って殺してしまう。
    一方エリッサはいい雰囲気から一変した態度に困惑し悲しんでいた。

    後日、ライアンはエリッサに話があると連絡をする。エリッサは学校のバンド大会に出場するため大会を見にきてと話し、ライアンはわかったと応じた。

    夜、ライアンはエリッサに会いに学校へと赴いたが、変人扱いされているライアンの車をタイラー率いる生徒達が破壊し始めライアン自身も暴行を受ける。正当防衛としてタイラーの足を負傷させ、車を置いて走り去った。

    それを見ていたエリッサは、落ちていたライアンの車の鍵を拾い上げ、ところどこを壊された車を運転しライアンの家へと向かった。
    到着した時にはタイラーの仲間が家に火をつけるところで、エリッサは火事を防ぐことに成功する。

    ライアン宅のゴミ箱の中に、タンポンの空箱やコンタクトレンズの空箱を発見し違和感を覚えるエリッサ。地下へと続く扉を発見し進んで行くと部屋があった。そこを開けるとベッドや拘束具があり、隅から口枷をしたキャリー・アンが襲ってきた。
    その時ライアンはちょうど戻ってきてキャリー・アンを抑えこむと、妹が怖がるから上で待っていてくれとエリッサを上へ行かせた。

    キャリー・アンがライアンの手によって一度殺されているなど知る由も無いエリッサは、キャリー・アンを匿っているのだと最初は考えるのだが、もう一度コンタクトの空箱を確認するとカラーは青だった、キャリー・アンの目も青。
    そして、ゴミのなかに学生証を発見する。そこには先ほど見たキャリー・アンと同じ顔をしている女性が写っており、ペギー・ジョーンズと記載されていた。

    ライアンが女性を拉致し、キャリー・アンとして監禁していると理解したエリッサは、妹のことは話さないでくれというライアンの願いにとりあえず応じ、帰ろうとした。その様子を見ていたライアンは帰ろうとするエリッサの頭を壁に打ち付け気絶させた。

    地下へと監禁されたエリッサはライアンから妹はブランコから落ちた時死んだと教えられた。そして両親を殺したのはライアンだった。妹に執着しているライアンはエリッサを妹にすることにし、ペギーを地下から連れ出していった。

    医者である母親のサラは、タイラーが運ばれてきたことにより状況を把握していた。嫌な予感を覚えたサラは、ライアンに話を聞きに行く警官ビルにエリッサが無事かどうかの確認も頼んでいた。
    ビルはライアン宅へと到着し、タイラーの怪我の件について尋ねた。やり返しただけだと話すライアンに明日調書をとるから署に来るようにと返した。
    エリッサの行方を尋ねたが、ライアンはしらを切った。ビルが帰ろうとした時、シンクの横に女性ものの財布が見えた。
    外へ出たビルはサラ(エリッサ)の自宅へと電話をかけてみた。するとライアンの家から着信音が聞こえる。ライアンがエリッサを気絶させた時に落としていたスマートフォンが鳴っていた(自宅の電話がエリッサの携帯へと転送されるようにエリッサが設定していた)。
    ライアンは電気を消しナイフを構え、ビルは銃を抜き、再度部屋へ入った。

    縛られていたエリッサはそれをなんとか解くと、ドアの裏に隠れた。ビルを始末したライアンが扉を開けると、ドアでライアンを打ち付け、その隙に部屋へ閉じ込めた。
    逃げ出そうとするが、扉に鍵がかかっており出られない。一方ライアンは扉を開けそこまで迫ってきていた。ガレージへと走り車に乗り込むがライアンに追いつかれ眠らされてしまう。

    ライアンはエリッサを車のトランクへと押し込んだ。その時、心配になったサラがライアン宅へとやってきた。
    サラの応対をしている間にエリッサは目を覚ました。横にはペギーの遺体があった、後部座席を蹴りで外し、外へ出ることに成功。サラは娘の助けを求める声を聞いてライアン宅へと入るが刺されてしまう。
    ライアンに見つかってしまうエリッサだったがビルの銃を拾う。ブレーカーを落とすライアンだったが、エリッサはライトを使い襲ってくるライアンを銃によって撃退した。

    動かなくなったライアンのポケットから鍵を取ろうとしたエリッサだったが、ライアンは動き出し殺されそうになる。しかし致命症ではなかった様子の母親サラが間一髪トンカチで殴りつけ二人は脱出することに成功した。

    その後、精神病等にて、母親にキャリー・アンとして生きることを強要されているシーンを思い出すライアンの姿。

以下感想

  • なんやかんや
  • 実は妹はライアンが目を離したことで亡くなってしまっていて、その影響で娘を亡くした母親に妹になることを強要されたライアンは、キャリー・アンとして生活を送ることになる。

    またその虐待の影響もあってか、ライアンはこの世界にはキャリー・アンが不可欠だと歪んだ考えを形成した。もしくは、妹が存命の時からすでに両親が薬物に手を染めている描写もあるため、ライアンにとって妹はそもそも拠り所だった部分もあるかもしれないし、幸せだった時期=妹がいた時期、というところも執着の所以なのかもしれない。

    結果的に妹は必要だけども両親は必要ないという結論に達し、殺すに至るという流れ。そして、自分が両親にされたことを関係のない女性に強要する負の連鎖オンライン

    ジャンルがホラーとして括られていたので、キャリー・アンを殺してしまった段階ぐらいから超自然的な流れになるのかと思う私(ホラー=超自然的という安直さよ)。私だけが思った可能性も大いにある。

    実際はそんな展開にはなりませんが、どこへ向かうかわからない感じ(勝手に思ってた)のおかげでより楽しめたと言える。
    ライアンという人間を紐解きながらスリラーしてくれてましたし、テンポもよかったわけですが、が、しかしです。

    主人公エリッサの相手役となるライアンは、両親が妹に殺された家に一人でひっそりと住んでいるわけです。「こういう境遇の男は正義だと相場が決まっている」という先入観を裏切る構成がなされています。

    つまり、周りに変人だと煙たがられている男は、結果変人、異常者だったという作りになっていて、映画としてはあまりない作りかなと。

    連続ドラマなんかと比較して映画は人物への感情移入があまり乗らないので、裏切る展開もまた自然だし許容し易いわけだけれども。
    しかし、この結末だと殺人事件を起こした家族の生き残りを色眼鏡で見る輩の言っていたことは間違っていなかったことになり、したがって、そういう意味においてしっくりこない苛立ちを覚えてしまう私でした。最終的に偏見に満ちた輩の懸念は正しかったという裏切り方は釈然としないと。

    一方で、彼を色眼鏡で判断しないように努めていたお巡りさんのビルだけ(作中の描写としては)が殺されてしまう。

    意図的な構成なんだろうけど、一般的な映画にありがちな「偏見を持っているやつは間違っている」という観念とは真逆の作りになっているわけで、「偏見は良くないからといってだれかれ構わず受け入れていたら痛い目みるよ!!」みたいな落とし所の映画だろうか。

    なんにせよ「偏見を助長する!!」なんてバカなことをいうつもりはもちろんなく、ただただ映画としての気持ち悪さが残り、この部分だけは単純に好みじゃなかったというだけの話です。

  • というわけで
  • 普段使っていると思われるクロロホルムの布切れを嗅がせて眠らされ、その後すぐに意識を取り戻していましたが、そもそも眠るのかという疑問と、目覚める時間が早まるものなのかという疑問はある。これは野暮の範疇と言えるだろうけど・・・。突っ込む気はなく単純に疑問。

    ジャンルもテンポも展開も好きな作品だけども、ジェニファー・ローレンスさんの健康的な肉体が一番の魅力だと思う・・・。

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