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熊対策の話

熊対策の話(題)

熊に出会った時、どうするのか?という問題の答えには正解がありません。熊にも個体差やその時の状況があり、何が正解なのかはわからないわけです。

とはいえ、出会ってしまったならば何とか生き残りたいものです。さて、では生き残る確率をあげる行動と、そもそも出会わないための対策の話をしていきましょう。

日本のクマさん

日本に生息する熊は2種類です。

ヒグマ

日本では、ヒグマの亜種であるエゾヒグマが北海道にのみ生息しています。オスは特に大きく頑丈で、500 Kgを超える個体も確認されており、その地域一帯の食物連鎖の頂点に立つ存在として君臨しています。

雑食であり、時には人を食す場合もあります。一度人を食してしまうと、人を食料と認識し人間を襲うようになる傾向にあるため、非常に危険な存在になり得るわけです。

また自分の獲物への執着が非常に強く、例えば人間が落とした食料をヒグマが手に入れた場合、それを奪い返すようなことをすれば、取り返すまで永遠に追ってくる可能性もあるため注意が必要です。

ツキノワグマ

本州と四国の山間部に生息しているツキノワグマは、ヒグマに比べるとおとなしく攻撃性はさして高くない、ただし子供連れの場合には子を守るために攻撃をしてくることもあるため油断は禁物。

ヒグマ同様に雑食です。あくまでヒグマと比べるとですが、比較的果実中心の食事を摂っています。環境によって肉食の傾向が強い場合もあります。

そもそも出会わないことが肝要

熊の性格は個体によってかなり違うといわれています。比較的おとなしい個体もいれば、気性の荒い個体もいるということです。

こうなってくると、画一的な対応では逃れられない可能性があるわけです。つまり正解がないわけですから、出会わないための対策に注力した方が賢明だといえるのです。

熊が人を襲う大半の理由は、その場からの排除が目的です。したがって、そこに足を踏み入れないようにすることが大切なことだといえるわけです。

事前の情報収集

そもそも熊出没地域に足を踏み入れれば出会う確率は高まります。ウェブなどの熊出没に関しての情報をしっかりと収集しておく必要があります。

単独行動はダメ!!絶対

複数人の人間で行動すれば、熊が近づいてくる可能性は低くなります。単独行動時に襲われることが非常に多い傾向にあることを忘れてはいけません。

熊よけの鈴や笛

熊も人間に会いたいわけではないため、鈴を鳴らして熊に自身の位置を知らせるのは一定の効果があるでしょう。

先に述べた通り個体差があるため、鈴の音を聞いて全ての熊が他所へ行ってくれると思うのは危険ですが、不意に出会ってしまい、子供を守るために母熊が襲ってくるようなことを避ける目的としては有用な方法でしょう。

霧や雨に注意

霧や雨の場合、周囲の視界が悪い状況のため発見が遅れてしまいますし、雨だと音に気づきにくいという難点もあります。熊発見時の距離が近ければ近いほどリスクは当然上がります。

熊の発情期である5月下旬ごろから7月上旬では、熊も気が立っている状態であるし、また梅雨の時期とも重なるため注意が必要です。

熊だな

「熊だな」とは、木の上にある枝が折り重なった塊のことです。これは、熊が木に登って木の実などを食す時に枝を折り引き寄せて食べることを繰り返すため、枝の塊ができるというわけです。

熊だなを見つけた時には、熊が近くにいると考えて迂回するようにした方が賢明でしょう。

足跡や食事跡

熊の足跡はかなりハッキリと視認することができます。また、熊の好物であるナラの実やキイチゴなど、熊の好物を事前に情報をして把握しておくことも大切です。

熊の好物を発見した場合には警戒するようにしなければなりません。動物が食べた後がないかも確認しながら行動するようにしてください。
山に入る時には、熊に出会う可能性があることを意識して、周囲の状況をよく見ながら行動することが重要なのです。

子グマを見つけた場合は危険

何より危険な状況が子グマとの遭遇だと言えます。子グマがそこにいるということは、母グマが近くにいるということです。母親は神経過敏担っており、子供を守るために攻撃される可能性が一番高い状況です。

「かわいい〜」なんて言っている場合ではないわけです。周囲を警戒してその場からすぐに離れるようにしなければなりません。

出会ってしまったら?

熊が人を襲うことはそこまで多くありません。逃げていく熊が大半を占めるわけです。若い熊(2〜3歳)がその場から排除しようと襲う、または子育て中の母熊が子供を守るために襲うことが多い傾向にあり、ヒグマが人を食す目的で襲ってくる場面に出くわすのは相当に稀なケースでしょう(油断は禁物ですが)。

つまり、落ち着いた対応をすれば生きて帰れる可能性が高いということです。必要以上に恐れる必要はなく、冷静さを忘れないようにすることが大切です。

一目散に逃げるのは悪手

これは言わずもがなかもしれませんが、逃げるものを追いかける習性があるため、ダッシュするのは絶対にダメです。どんなに速く走れるとて、熊は人間を上回るスピードで追いついてきます。

とにかく急な行動を取らないことが大切です。背中を見せないように熊と目を合わせながら距離を少しづつ離していきましょう。

死んだフリも当然悪手

ほぼ意味がない行動だと現在では言われています。わざわざその場に寝転んで死んだフリをするぐらいであれば、熊と見つめ合い、ゆっくりと後退していきましょう。

エサになる何かで気を引く

熊は音にも敏感ですが、匂いにも敏感です。嗅覚が優れているため、人間の纏う匂いを感じてそこから遠ざかるようにする場合もあるでしょうし、逆に近づいてくる可能性もあります。

出会ってしまった時にはリュックを投げる、またはエサとなるものを投げることで気を引ける可能性は十分にあります。気を取られている隙にゆっくり後退していくのも一つの手でしょう。

襲われたなら

勝つことはまず無理です。耐えるのか反撃するのか、どちらが正解かはわかりません。

首と顔を守ろう

もし仮に熊よけスプレーを吹きかける暇もなく、有無をいわさない攻撃がきた場合は、とにかく首と頭を守ることを意識してください。

基本は人を食そうと思っての行動ではないはずですので、そこまで執拗に攻撃し続けてくる可能性は低いわけです。

反撃

基本的に人自体が目的で襲ってくるわけでないということから、反撃によって逃げてくれる可能性も大いにあります。熊を巴投げしたなんてニュースもあったような気がしますが、そこまでする必要はなく、熊に危険だと思わせる衝撃を与えることができれば逃げてくれるかもしれません。

ただし、素手での戦闘は恐怖から踏み込めない可能性も高いですし、顔や首を守ることをではなく、攻撃に転じるわけなのでリスクは上がります。

結局のところ、その時の自身の感覚に従うのが一番なのではないかと思います。事前に武器になるものを携帯しておくことも重要な準備だと言えるでしょう。

終わりに

とにかく、出会ってしまった時にパニックになって急な行動を起こさない、叫ばないことが重要です。熊は基本的に人間をエサとしてみてはいないことを忘れないようにしてください。

何より、出会わないための情報収集や、山の状況をつぶさに観察すること、そして、熊に出会うかもしれないと心構えを持つことも、出会ってしまった時の冷静な行動をとるためには必要でしょう。
熊の存在を確認できるようなものが見つかった時は、その場から速やかに離れることようにしてくださいね。

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